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ゆきと春香  作者: のこころ
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ドキッ!美女だらけの大浴場~ポロリは無しの方向で~その2



絵月名(えげつな) にあ】




200年以上続く絵月名家の3代目、大僧侶を引き継いでいる。大僧侶は僧侶の最上職であり、世界に1人しか居ない。その能力は蘇生までも可能にしているという。世界を周り、人々を救う活動をしている。


【魔法学校近代史より抜粋】





◇◇◇◇





「まさかムーンブルク軍の兵士だったなんて、びっくりです。」


ゆきはまさに興奮冷めやらぬ状態だった。




「私の母も祖母もムーンブルク軍に入っていました。表向きには公表されていませんけどね。」




「えええ!?そうなんですか!」


ゆきも春香も驚いてばかりだった。




「にあのお母さんもおばあちゃんも私はお世話になったんだよ。」


空が言った。




「え!?空さんていくつなんですか?」


春香がストレートに聞いた。




ゆきも興味津々だった。




「あはは!びっくりするよね、私は105歳。100年前の餓者軍との5年戦争にも参加してたんだよ。」




「ええええええ!!??」


ゆきと春香はムーンブルク軍に来て一番の驚きをみせた。




「鬼族の寿命は長いんだ。ヴィネットだって私の10個上だよ。」




春香はヴィネットと一緒に過ごしていただけにちょっと混乱していた。




「ヴィネットさんもムーンブルク軍に居たってことですか?」




「うん、居たよ。私はまだ小さくて、戦力外だったなー、ヴィネットは餓者軍の大将とも戦えてた。」




「やっぱりヴィネットさん只者じゃなかったんだね!春香。」




「う、うん。ちょっと信じられないくらいだけど…」




「空さん、ヴィネットさんは何で今春香の家に居るんですか?」


ゆきが聞いた。




「私もびっくりだったんだ、まさか春香ちゃんの家に居ただなんて。20年前くらいかな、桐生という人間の元に行くって出てってからそれっきりだったから…私、ヴィネットから桐生家を探すなって言われてたからね。」




「そーなんだぁ…私ヴィネットのこと全然知らないんだなぁ…」


春香がちょっと寂しい顔をした。




「それなのに、あの屑ジェイス!本当はヴィネットの居場所知ってたっぽいし!内緒にしてたと思うと何かムカムカしてきた!」




「あー!でも!ジェイスさんも久しぶり!みたいな感じでしたよ!」


ゆきがあたふたとフォローした。




「どーだか!」


空はお怒りのご様子。




「まぁ…空さん、お慕いしている男性なのですからもっと優しくしたほうがいいですよ。」


にあがサラッと言った。




「ちょっと!にあ!」




「えーー!!空さんそうだったんですか!!」


ゆきと春香がガッツリ食いつく。




「あっ…これって内緒のお話でしたっけ?ごめんなさい…」




「にあの意地悪っ!!」


空は湯船に沈んで隠れてしまった。




「空さんの好きな人なら諦めようかなー…」


春香が残念そうに言った。




(にあさんは、ヤバい…天然だ。)


ゆきは心に刻むのであった。




「空さん、全然恥ずかしくないですよ!ジェイスさん素敵ですもん!」


ゆきがフォローに入る。




「そうですよ、空さん溺れてしまう前に顔を出して下さいね。」


にあがニコッと微笑んだ。




空は湯船から勢いよく顔を出した。


「あー!もうっ!ゆきちゃん、春香ちゃんも誰にも言わないでねっ!」




「言わないですよー!」


「はーい!秘密にしまーす!」




「にあもねっ!!」


空が、にあをグッと睨む。




「はい!承知しました。」


にあはビクッとして、思わず右手を上げて返事をした。




「空さん、ジェイスさんのどこを好きになったんですか?」


春香が聞いた。




(容赦なく行くな…春香。しかしグッジョブ!!)


ゆきの耳はダンボになった。




「ええ!?そんなの言えないよっ!」


空は顔を真っ赤にしていた。


※鬼族の怒りの変色では無い




「わっ!空さん超純情なんですね!可愛い。」


春香の言葉に、ゆきもうんうん可愛いと頷いた。




「春香ちゃんまで!もう私出るよ!」


顔を赤らめた空は、そそくさと出ていってしまった。





シーンとする浴場 ━━━━━





「ふふ、空さんはジェイスさんの優しさを好きになったんだと思います。」


にあが言った。




「ジェイスさん、何となくぶっきらぼうな話し方だけど、優しいんですね。」




「何よりイケメンだもん!優しいに決まってるし!」


春香はいつもの調子だった。




「空さんて呼び方はジェイスさんが付けてくれたんですよ。本名は ミュソラニールってお名前なんです。」




「へぇ、そうなんですね。何か言いにくい感じ。」




「そうなんです、言いにくくてあまり皆様から名前で呼ばれる事がなくて、ジェイスさんが皆様に呼ばれやすいように、あだ名を付けてくれたんですよ。ジェイスさんは、空さんがあまり名前を呼ばれないって事を気にしていたの気付いていたんですね。」




「ジェイスさん優しい…」




「本当だね、心もイケメン。」




「ジェイスさんは、皆様の事をよく見ていますよ。自分の事はいつも最後なんです。」




「にあさん、もしかしてジェイスさんを…」


ゆきがボソッと呟いた。




「ふふ、私もお慕いしておりますよ。」


にあはニコッと微笑んだ。




「ふえ~ジェイスさんモテモテだ…」


春香はため息をついた。




「春香はほら、瞬さんて人がいいんじゃないの?」


ゆきがフォローに入る。




「瞬さん!カッコイイしイケメンだけど!ゆきと新婚旅行行っちゃうじゃん!ズルいいいい!!」




「新婚旅行って!結婚してないから!」




「新婚旅行みたいなものじゃん!私も行きたかったよー!(泣)」




「ジェイスさんの命令だもん!」




キャイキャイはしゃぐ二人を見て、にあはクスクス笑った。




「お二人は、本当に仲がよろしいんですね。」




ゆきと春香は、にあの言葉に顔を見合わせて思わず笑いあった。



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