表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆきと春香  作者: のこころ
15/63

3人の兵士




鉄扉から3人が入ってきた。




「空ー!やっほー!」


元気よく入って来たのは、童顔の女性。


紫の拳法着がやたら似合う、背が低い可愛らしいお姉さん。




麒麟(きりん)、おひさね!」


空がニコッと微笑む。





「ジェイス、大将でも出てきたのか?」


2人目は紅い鎧を全身に纏った大柄な男、見るからに強そうな雰囲気が滲み出ていた。




3人目は眼鏡をかけたヒョロっとした中年の男性だった。


無言で部屋の奥に座った。




「おう!お前ら来たな。紹介しよう、麒麟、レガムント、仙一(せんいち)だ。」


ジェイスが言う。




「初めまして!私は、春香です!よろしくお願いします!」




「柊 ゆきです、よろしくお願いします。」




「コ、コーリー ミギダスと言います、よ、よれしく、よろしくお願い致します。」


コーリーは膝が震えている。





「およよー、コーリー君めっちゃ緊張してるねー!可愛いーー!よし!この子は麒麟姉さんが預かっちゃおう!」




ビクッとするコーリー。




「麒麟、ダメだ、コーリーは、ぽん爺に預ける。」


ジェイスが、煙草を吸いながら言う。




「えーー!ぽん爺なの?がっかりだよー!」




「危なかったね、コーリー君。」


瞬がボソッと呟いた。




「瞬!何か言ったあ!?」


麒麟が瞬をギロッと睨む。





「凄いな、メンバー殆ど揃ってるじゃないか、シャナまで居るとは…。この招集は何事だ?ジェイスよ、要件を早く言え。」


レガムントと紹介された紅い鎧の男が、腕を組んでドスンと座った。




「そうだ…肝心の本題はいつ…話すのだ、我々も忙しいのだぞ…ジェイスよ…」


シャナが少しイラついていた。




「ジェイス、オルセンは絶対来ないよ。招集に来たことないし…にあは多分忙しいと思う。」


空が、ジェイスを促した。




「そーだな、まぁ全員揃ったことないしな!ふはは!本題を話すか!」





「ジェイス、その少女からヴィネットの匂いがするぞ。桐生家の娘か?」


突然会話をぶち込んで来たのは、仙一と呼ばれた男だった。




「なんだって!?」


空が春香を見た。




「ヴィネットを知ってるんですか?」


春香が、仙一に尋ねた。




ゆきもドキドキしていた。





仙一は春香をじっと見てから話しだした。


「お嬢ちゃん、ノワンから来たね、あそこはアップルリッツ学園か…。ヴィネットは空の実兄だ。そして君は…、魔力量が多いな…桐生の血だ、桐生一族でも稀な量だな。」




ポカーンとする春香。




「春香ちゃん、ヴィネットは元気にしてるの?全然分からなかったよ…」


空が春香に問いかけた。空はとても寂しそうな表情になっていた。




「ヴィネットは元気です!元気と言うか、あの人は無敵です!きっと(しのび)とかなんだと思います!」




「あはは!ありがとう!春香ちゃん!忍もカッコイイね!」


空は春香の言葉で笑顔になった。





ゆきの中で【ヴィネットさん=鬼族】と繋がった。


(後で春香に忍じゃないって、教えなきゃ…)




「ふはは!よし!じゃあそろそろ本題を話すぞ!」




スコーン!




ジェイスの頭にオタマが当たった。





「なによ!ヴィネットの所に行ってたなら教えてくれてもいいだろ!」




「痛てて…忘れてたんだよ、すまんすまん!ふはは!」




「ジェイスさんは、空さんが寂しそうになっちゃうから言わなかったんだよ。」


瞬が本を読みながら呟いた。




「ふんっ!」


空が不貞腐れた。




「ジェイスよ、では改めて聞こう。今回の招集の意図を。」


仙一が仕切り直した。




「あぁ、今回の本題を言う、皆しっかり聞いてくれ。」


ジェイスが新しい煙草に火をつけた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ