イケメン現る
ギィィ…
扉が開くと背の高い青年が立っていた。
歳は10代後半くらいだろうか。
ジロっとジェイスを睨んでいた。
「ジェイスさん、なんの招集?1日でフォーリスから来るの大変なんだけど。」
春香が、一瞬で青年の傍に駆け寄っていた。
「あの!初めまして!私、ムーンブルクに新しく入った春香って言います。宜しくお願いします!」
「え?ここに入隊したの?マジで?」
「マジです!めっちゃかっこいい!名前教えて下さい。」
「春香!ちょっと!」
ゆきが、言葉を挟む。
「ふはは!瞬、緊急命令だ、アパ火山に行ってもらいたい。」
ジェイスが笑いながら言った。
「アパ火山??あんなとこ何しに行くんだよ。」
「そこのゆきを火の鳥の巣に連れて行ってくれ。ふはは、死ぬなよ。」
空がジェイスの言葉に反応した。
「火の鳥だって?それは、瞬でも無理だよ!」
ゆきは、よく内容は分からないけど自分の名前が出てビクッとした。
コーリーが、ぽん爺に小さな声で尋ねた。
…あの、ポンモール セビロさん…
あの…瞬さん…さっきフォーリスから来たって…行ってましたよね?…
ヒソヒソ
「んー、そーじゃな。それがどーしたんじゃ?ほぇ。」
…ありえないですよ…フォーリス国って、ゼロの大陸の真反対にある国ですよ…
…2万キロ以上ある…
…瞬間移動でもできるんですか?…
ヒソヒソ
「瞬間移動なんて、誰も出来んじゃろ、ふぇふぇふぇ。」
「そこ!うるさいよ!」
スコーン!
空が、おたまをぽん爺の頭に投げつけた。
「ひいい!何でワシが。」
コーリーは、怖くて固まっていた。
「瞬なら大丈夫だろ?ふはは!」
「無理だよ!火の鳥は神鳥だよ、近づけない!」
瞬は空の言葉に少しムッとした様子で。
「いいよ、でも、フォーリス国はどーするの?今結構骸骨兵湧いてるよ。」
「誰か行かす。」
ジェイスがサラリと答える。
「瞬も!断りなさいよ!」
「空さん、俺そんなに信用無い?」
「信用とかじゃなくて、あなた人間でしょ!アパ火山は大丈夫だろうけど、火の鳥は無理よ!」
「大丈夫だよ、ジェイスさん俺行くよ。」
「ふはは!決まりだな!」
「ジェイスさん!私も瞬さんと行きます!世界の果てでも、何処へでも!」
春香が情熱的な目でジェイスを見つめた。
「春香はコーリーと、ここで特訓だ。」
ジェイスは、情熱的な目で返してきた。
春香はガックリ肩を落とした。
もう、止められないと悟った空は、ため息をついた。
「紹介が遅れたな、コイツは、網走 瞬。仲良くしてやってくれ、ふはは!」




