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ゆきと春香  作者: のこころ
11/63

3階



秋晴れの朝


涼しい風が心地よく吹き抜ける





「空さん、おはようございます!」


ゆきは、食堂に居た空に挨拶をした。




「あら!おはよう、早起きね、まだ日も出てないよ。」




「私いつもこれくらいの時間に起きてるんです。朝食作るんですよね!お手伝いします!」




「ふふ、ありがとう。でも、もう朝食は、作っちゃったから大丈夫よ。」




「えっ!?もう、作っちゃったんですか?空さん…何時に起きてるんですか…」




「私はね、睡眠をとるのは3日に1回かなー。」




「ええ!?何でそんなに寝ないんですか?」




「私は鬼族なんだ、知ってるかな?」




「鬼族?鬼なんですか?」




「うん、鬼族は鬼だと思う。(笑)」




「でも!鬼なのに、空さん凄く素敵な人だし!あの…。」




「ふふ、ゆきちゃんありがとう!鬼って本とかでは、悪いイメージがあるもんね。実際の鬼は、人間社会で普通に暮らしていたりするんだよ。悪事みたいなことはしないんだ。」




「そうなんですね!良かった…。」




「ただ鬼族は、人間よりも強いよ(笑)」




「強くて優しい空さんですから!完璧です!」




「参ったね。こんなに褒められたのは初めてだよ。」


空は頭をポリポリかいた。





◇◇◇◇





ジェイス、ぽん爺、空、ゆき、春香、コーリーは食事を済ませて、3階に集まることになった。


ゆき達が個室を貰ったのは2階。2階は全て寝室で、1階は、食堂、食糧倉庫、大浴場、洗濯場。


3階は、謎だった。




空を先頭に、みんな3階の階段を上がる。


ジェイスは先に3階に行ったらしい。




「空さん、3階って何があるんですか?」


春香が聞いた。




「作戦会議室だよ。」




「えー!なんか軍隊っぽいですね!」




「春香さん!ムーンブルク軍です、軍隊ですよ!」


コーリーが一度ズッコケてからツッコんだ。




春香はてへぺろした。




3階に上がると正面に扉が1つあった。




「3階は作戦会議室だけなんだ。この家で1番広い場所。じゃあ、入るよ。」




ゆきはドキドキがMAXだった。




中に入ると、部屋の奥にジェイスが腕を組んで立っていた。


空色の青い上下の服にマント、腰には剣を、みんなを迎えに来た時の格好だ。




「ジェイス様やっぱりかっこいいー!」


春香が叫んだ!




みんなコケた。





ジェイスの横に大きな鉄扉があった。




「ジェイスさん、その扉は…外から見えた扉ですか?」


コーリーが聞いた。




「そうだ、この家のもうひとつの玄関てとこだな。」




「え… ここ3階ですよね。」




その時!春香の目つきが変わった。


「近づいてる!イケメンが近づいて来るの!」




「ゆきちゃん…春香ちゃんどうしたの?いつもこうなの?」


空が小さな声で呟いた。




「春香のイケメンレーダーが発動したんです…すいません。」


ゆきは恥ずかしくて何故か謝っていた。




そして、3階の鉄扉が開いたのだった。



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