隣の祠には②
「あんたぁ、なんでそんな大事なこと連絡さしてくれんとぉ?」
世界の時が一瞬止まった。
(なんで、、、?どう見たって人間じゃないじゃないか)
何が起こっているかわからない光を横目にシバが割って入った。
「ばぁ様が病気なことを気を使って黙ってたんじゃろ?」
「あら。そうなの光?」
祖母は5年ほど前に重い病気になった。今は完治しているが、後遺症でリハビリと経過観察を行っている。今まではやむ負えず祖父に頼んでいたが、これからは祖母の世話は光がやる予定だ。
「う、、うん」
なんとなく決まづくなった。光は目をそらした。
「ばぁ様!アイスとは何ぞ!」
そのことで頭がいっぱいなのかシバは祖母のスカートを握ってキラキラした目を向けていた。
「そうねぇすぐ持ってくるわね」
そう言って祖母はまたキッチンへ向かった。
ふぅっと息を吐いた光はすぐ下にいるちっこいのの頭を拳で小突いた。
「なっなんということをするのじゃ!」
「それはこっちのセリフだくそわんこが!何てことしてくれてんだ!」
「お主もうおなご作らんならいいではないか!」
「そういうもんだいじゃなぁ、、、」
「縁側でみんなでたべましょー!」
そういった祖母の声に「はーい!」と二人とも軽快な返事をした。
「まさか光が子供連れてくるなんてねぇ」
ほのぼのしている祖母は言う。
(なんでこんな簡単に受け入れられるんだ、、)そう思った光の横には笑顔で尻尾を振るシバがいた。
「うまいぞ!ばぁ様はこんなうまいものが作れるのか!?」
「作ったんじゃないわよ。買ってきたのよ」
そう言ってシバの頭を撫でる祖母は、まるで孫を見ているようだった。
(まぁこれも悪くないな)
夏の暑い日、縁側にも日差しが深く差し込んでいる。
東京とは全く違う穏やかな時間に何もかも忘れそうに光はなっていた。
「おーい!帰ってきたぞぉ」
祖父の声が響いた。ガラガラと扉が開く。
「「おかえりー」」祖母と光の声が響いた。
お茶を飲んでるシバはじっと祖父の方を眺めていた。
「おっどこの子だ?」不思議そうな祖父に祖母が
「あなたぁ聞いてよ。光の子供ですって」
「ほぉ!そうかどうにて光に似てめんこい子だと思ったわい」
そう言って笑う祖父。
「じぃ様これから、わしもお世話になってよいか?」
「なんじゃ子供のくせに一人称はわしか珍しいこった」
そう言ってさらに笑う祖父であった。
夕食を済ませ光はシバを連れてすぐ部屋に戻った。
シバは夕食も幸せそうに食べ終えていて祖母も喜んでいた。
光はシバを見て言った。
「なぁ、なんでばぁちゃん病気だったの知ってるの?」
シバは少しだけ考えこんで
「わしは基本ずっと祠におるだが、ある日急に救急車?って言われとる怪物に体調悪そうなばぁ様が乗せられてるとこを見てな。心配しとったんじゃ」
「そっか。全部知ってるわけじゃないのか」
「そうじゃな、わしはそんな有能ではないからな」
「ばぁちゃんにはお前どんなふうに見えてるの?」
「どうもこうも普通の子供に見えとると思うぞ。耳も尻尾も多分見えておらぬ」
「なるほどねぇ」
シバはふと思い出したように、ふと光を見た。
「そういえばお主、じい様のことk、、」
ブーッブーッ
光のスマホがなった。見てみると元同僚のレンからだ。
ー暇なら週末遊びに行かね?
笑みがこぼれてしまった。東京にいたときは人の顔色ばっか窺っていて、楽しいこと何一つなかったと思っていたが。この連絡を見てそうでもないと光は思えた。
「なんか言ったか?」
シバが言ったこと光は聞き取れていなかった。
「いや、何でもないぞ」
「なぁお前はこの辺から出たことあるのか?」
「ここ数百年は景色に見飽きてずっと祠におったが、一応なくもない」
「数百年、、ね」
ー何もう寂しいの?レンちゃん
土曜日いつものとこでいい?
いつも通りに、レンに返信した。
「なぁシバ。お前この町からでれるのか?」
不思議そうにな顔をしているシバは少し考えて。
「できるぞ」っと言った。
ーうるせーよ
了解待ってるよ
その返信にニヤリと笑って。
「東京いくぞ!!!」そう言った。
物語の終結までの流れがこの文章書いてるときにできてしまい。短いですが一章目の区切りとしていったんここで終わらせてください




