第9話
さきほど昨日のエピソードを間違えてきょうも投稿していて、お見苦しい事に成って居ました。
申し訳ないです、
昨日の第8話も少し書き換えています。
明日は休憩します
セーンモドキ7号通称セブンに連れられて、館の北の庭の一角にある、(透明で見えないので、あるらしいとも言える)結界に行ってみたスカイ。
行って現物を見て、と言うかその辺りを見たスカイ、かなり不味い状況を直感した。
結界の状態は壁と言うかそれらしいところはヘロヘロと言うか、有って無きがごとし。
そしてその中に居る存在、魔物とかいう奴、出て来ようと思えば出て来れるはず。なぜ、そこに居る?嫌な感じを溢れさせた、禍々しいものである。
セーンモドキ7号は説明する。
「手を伸ばせば、結界に触れるから、この壁に磁気パワーを流すんだ。2、3日おきにね。前のコアだったリューンさんは地下から自分の磁気パワーを、各国の結界に地面を通して送っていたんだけど、僕は瞬間移動でそこの結界まで移動して、磁気パワーを送っているんだ。スカイはスカイで、自分に都合よいやり方で良いんだよ」
説明とセーンモドキ7号さんのパワーの出し方、そして中の魔物を見て、スカイは結論を出した。
「セーンモドキ7号さん」
「セブンで良いよ」
「セブンさん、とても言い難いんですが、セブンさん達と、中の魔物は祖先は同じ古のドラゴンで、進化の果てに現在は別の生物ってさっき説明されていましたね。ですが、生物としては似通ったDNAとでも言いますかね。同族と言えるんじゃないですか。DNAとしてはわずかな違いじゃないですか。だからセブンさんがパワーを結界に流したとしても、吸収は結界よりもDNAが似ているそいつの方にどちらかと言えば、パワーは行きやすいんじゃなかったでしょうか」
「な、何だってー」
「セブンさんの磁気パワー、何時頃から結界に流していたか知れませんけど、実の所、結界よりも中の奴に流れ易かったようですね」
「ええっ、スカイ何言い出すの」
「セブンさんの磁気パワー、結界じゃなく中の魔物が吸収しています。でも、どうして出て来ないんでしょう」
『それはなーすかいがくるのをここでまっていたのさー』
そう、物凄いパワーでコンタクトしながら出て来たドラゴン状態のそいつは、スカイを足て掴み瞬間移動して消えてしまった。
「わー、だれかっ。スカイが魔物にさらわれちまったー」
セブンは大声でこの驚愕のピンチを叫んだのだった。
異変で館の中に居た全員は、結界の所に集合した。
「ぎゃー」
ベルメリはセブンに負けない大声を上げ、
「スカイが、スカイが、皆の希望がっ」
泣き崩れる。キャシーはベルメリを抱きしめ、泣き崩れる。
「ヤーモー」
セブンは親を大声で呼ぶ。瞬時でヤーモはやって来た。
「う、うあーっ。しくじった、しくじったんだっ」
ヤーモは吐き捨てるように呟く。そして、今思い出したように泣き崩れるキャシーと、ベルメリを抱き、涙を浮かべる。
「キャシー、すまなかった。今さらだが、愚かな俺の報いだ。これが結論って奴だ。愚か者のあがきでしかなかったな。追いかけないと、だが何処へ行った」
ヤーモは素早く気を取り直し、考える。
ソールが、
「奴らには故郷がある。噂ではその国は結界で隠されて、外界からは知られないようにしていると聞いたぞ」
「ソールさん、見当は付けているんじゃないですか」
「セピア公国の南の果ては砂漠が続いているが、それは不自然に広い気がするな」
「探しに行くしかない。それも急がないとスカイがどうなるか分からない」
「これも噂だが、あいつらにも、磁気能力者が必要じゃないかな。殺されはしないだろう。むしろ重宝されるかもしれない。何せ、癒し能力は貴重だからな」
「そんな勝手な、取り返しに行かなきゃ」
ベルメリは泣き止み、立ち上がる。
キャシーは上目遣いに、
「ベルメリちゃん、あんたも行く気?」
「あいつ、ぶちのめし足りなかった。後悔しているの」
「もう若い子に任せた方が良いんじゃないの」
「ヤーモさんだって行くのよ。それも中心人物的にね」
「魔物だし」
「あんたもその魔物の子でしょ。さっきのヤーモさんの掌返しの泣きは、きっとついて来いって意味でしょ。違うの?ヤーモさん、今までの事は水に流して、ついて来いって意味でしょ、あたしも行くから」
ヤーモ、
「ベルメリちゃん、幾つになっても相変わらずだな。ソールさんこの人連れて行けそうですかね」
「振り切っては出発できそうもないが、彼女瞬間移動が出来ないからな。おそらく距離的に長いと思うんだが」
ユン婆、気がかりを言う。
「どっちにしても早く追いかけないと」
そんな右往左往の彼らの所に、現れたのは、
「皆さんお取込み中の所でしょうが、ヤーモさん、わたくしめもお役に立ちたく、参りました。背に腹は代えられませんし、猫の手も狩りたくお思いと察して参りました。きっとお伴を断る筈は有りませんよね。キャシーさんと和解を取り付けられておりますから、わたくしだってー」
ヴァンパイアで、ヤーモ一筋が回復していないリアン坊ちゃんの登場にユン婆ちゃんと、爺ちゃんは仰天である。
ヤーモは少し眉をひそめたが、猫の手も借りたい気分なのは事実なので、
「リアン坊ちゃんか、使えるかな」
と呟く。すると、リアンは食い下がり、
「何だったら親父のヴァンちゃんにも声をかけてみようか、ヴァンパイア王は役職暇そうだし」
「ヴァンちゃんは使えるどころか、百人力だろ」内心『欲しけりゃチー少しぐらいなら吸わせてやってもいいし』
ヤーモ、機嫌良く承知する。自分の取り繕いようもない失態を自覚しているヤーモ、兎に角時間が勝負と思える。
そこへヴァンちゃんの登場、スカイのジジババは失神寸前だが踏ん張る。孫の行く末は彼らが頼りなのだから。
「みなさーん、お揃いですね。おや、後6人のセーンモドキの坊ちゃんたちは何処に?」
「要りますか、あいつ等」
ヤーモの質問に、ヴァンちゃん、
「枯れ木よりは、役がありそうですよ」
ベルメリは、ぽかんとヴァンちゃんを見ていたが、思い出したように、
「何だったらスカイに化けさせて、置いて帰っても良いわね」
「ベルメリちゃん、昔は良い子だったのに残酷な方に変貌したのね」
リアン坊ちゃんはしみじみ、ベルメリの若い頃を忍んでいる。
獣人国に残っていたセーンモドキ6人が揃ったので、瞬間移動で逃げて行ったドラゴンを追う事になる。
ユン婆ちゃんは思い切って聞いてみる。
「どなたかスカイの居所を分かっていらっしゃるの?」
ヴァンちゃん、ユンににっこり笑って、
「元美人のユンちゃん、ヴァンちゃんには分からない事は無いんですよ」
そして大勢さん揃って、瞬間移動で消えた。
残されたユン婆ちゃん、及び爺ちゃんは思う。スカイに戻って来てもらわないと、スカイ・ロードと名乗らせた意味がない。




