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空(スカイ)へ~夜明けに気付いたドラゴン達は空へ飛び立つ。(気付かない内に運命急上昇中その6)  作者: 龍冶


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9/21

第9話

さきほど昨日のエピソードを間違えてきょうも投稿していて、お見苦しい事に成って居ました。

申し訳ないです、

昨日の第8話も少し書き換えています。

明日は休憩します

 

 セーンモドキ7号通称セブンに連れられて、館の北の庭の一角にある、(透明で見えないので、あるらしいとも言える)結界に行ってみたスカイ。

 行って現物を見て、と言うかその辺りを見たスカイ、かなり不味い状況を直感した。

 結界の状態は壁と言うかそれらしいところはヘロヘロと言うか、有って無きがごとし。

 そしてその中に居る存在、魔物とかいう奴、出て来ようと思えば出て来れるはず。なぜ、そこに居る?嫌な感じを溢れさせた、禍々しいものである。

 セーンモドキ7号は説明する。

「手を伸ばせば、結界に触れるから、この壁に磁気パワーを流すんだ。2、3日おきにね。前のコアだったリューンさんは地下から自分の磁気パワーを、各国の結界に地面を通して送っていたんだけど、僕は瞬間移動でそこの結界まで移動して、磁気パワーを送っているんだ。スカイはスカイで、自分に都合よいやり方で良いんだよ」

 説明とセーンモドキ7号さんのパワーの出し方、そして中の魔物を見て、スカイは結論を出した。

「セーンモドキ7号さん」

「セブンで良いよ」

「セブンさん、とても言い難いんですが、セブンさん達と、中の魔物は祖先は同じ古のドラゴンで、進化の果てに現在は別の生物ってさっき説明されていましたね。ですが、生物としては似通ったDNAとでも言いますかね。同族と言えるんじゃないですか。DNAとしてはわずかな違いじゃないですか。だからセブンさんがパワーを結界に流したとしても、吸収は結界よりもDNAが似ているそいつの方にどちらかと言えば、パワーは行きやすいんじゃなかったでしょうか」

「な、何だってー」

「セブンさんの磁気パワー、何時頃から結界に流していたか知れませんけど、実の所、結界よりも中の奴に流れ易かったようですね」

「ええっ、スカイ何言い出すの」

「セブンさんの磁気パワー、結界じゃなく中の魔物が吸収しています。でも、どうして出て来ないんでしょう」

『それはなーすかいがくるのをここでまっていたのさー』

 そう、物凄いパワーでコンタクトしながら出て来たドラゴン状態のそいつは、スカイを足て掴み瞬間移動して消えてしまった。

「わー、だれかっ。スカイが魔物にさらわれちまったー」

 セブンは大声でこの驚愕のピンチを叫んだのだった。

 異変で館の中に居た全員は、結界の所に集合した。

「ぎゃー」

 ベルメリはセブンに負けない大声を上げ、

「スカイが、スカイが、皆の希望がっ」

 泣き崩れる。キャシーはベルメリを抱きしめ、泣き崩れる。

「ヤーモー」

 セブンは親を大声で呼ぶ。瞬時でヤーモはやって来た。

「う、うあーっ。しくじった、しくじったんだっ」

 ヤーモは吐き捨てるように呟く。そして、今思い出したように泣き崩れるキャシーと、ベルメリを抱き、涙を浮かべる。

「キャシー、すまなかった。今さらだが、愚かな俺の報いだ。これが結論って奴だ。愚か者のあがきでしかなかったな。追いかけないと、だが何処へ行った」

 ヤーモは素早く気を取り直し、考える。

 ソールが、

「奴らには故郷がある。噂ではその国は結界で隠されて、外界からは知られないようにしていると聞いたぞ」

「ソールさん、見当は付けているんじゃないですか」

「セピア公国の南の果ては砂漠が続いているが、それは不自然に広い気がするな」

「探しに行くしかない。それも急がないとスカイがどうなるか分からない」

「これも噂だが、あいつらにも、磁気能力者が必要じゃないかな。殺されはしないだろう。むしろ重宝されるかもしれない。何せ、癒し能力は貴重だからな」

「そんな勝手な、取り返しに行かなきゃ」

 ベルメリは泣き止み、立ち上がる。

 キャシーは上目遣いに、

「ベルメリちゃん、あんたも行く気?」

「あいつ、ぶちのめし足りなかった。後悔しているの」

「もう若い子に任せた方が良いんじゃないの」

「ヤーモさんだって行くのよ。それも中心人物的にね」

「魔物だし」

「あんたもその魔物の子でしょ。さっきのヤーモさんの掌返しの泣きは、きっとついて来いって意味でしょ。違うの?ヤーモさん、今までの事は水に流して、ついて来いって意味でしょ、あたしも行くから」

 ヤーモ、

「ベルメリちゃん、幾つになっても相変わらずだな。ソールさんこの人連れて行けそうですかね」

「振り切っては出発できそうもないが、彼女瞬間移動が出来ないからな。おそらく距離的に長いと思うんだが」

 ユン婆、気がかりを言う。

「どっちにしても早く追いかけないと」

 そんな右往左往の彼らの所に、現れたのは、

「皆さんお取込み中の所でしょうが、ヤーモさん、わたくしめもお役に立ちたく、参りました。背に腹は代えられませんし、猫の手も狩りたくお思いと察して参りました。きっとお伴を断る筈は有りませんよね。キャシーさんと和解を取り付けられておりますから、わたくしだってー」

 ヴァンパイアで、ヤーモ一筋が回復していないリアン坊ちゃんの登場にユン婆ちゃんと、爺ちゃんは仰天である。

 ヤーモは少し眉をひそめたが、猫の手も借りたい気分なのは事実なので、

「リアン坊ちゃんか、使えるかな」

 と呟く。すると、リアンは食い下がり、

「何だったら親父のヴァンちゃんにも声をかけてみようか、ヴァンパイア王は役職暇そうだし」

「ヴァンちゃんは使えるどころか、百人力だろ」内心『欲しけりゃチー少しぐらいなら吸わせてやってもいいし』

 ヤーモ、機嫌良く承知する。自分の取り繕いようもない失態を自覚しているヤーモ、兎に角時間が勝負と思える。

 そこへヴァンちゃんの登場、スカイのジジババは失神寸前だが踏ん張る。孫の行く末は彼らが頼りなのだから。

「みなさーん、お揃いですね。おや、後6人のセーンモドキの坊ちゃんたちは何処に?」

「要りますか、あいつ等」

 ヤーモの質問に、ヴァンちゃん、

「枯れ木よりは、役がありそうですよ」

 ベルメリは、ぽかんとヴァンちゃんを見ていたが、思い出したように、

「何だったらスカイに化けさせて、置いて帰っても良いわね」

「ベルメリちゃん、昔は良い子だったのに残酷な方に変貌したのね」

 リアン坊ちゃんはしみじみ、ベルメリの若い頃を忍んでいる。

 獣人国に残っていたセーンモドキ6人が揃ったので、瞬間移動で逃げて行ったドラゴンを追う事になる。

 ユン婆ちゃんは思い切って聞いてみる。

「どなたかスカイの居所を分かっていらっしゃるの?」

 ヴァンちゃん、ユンににっこり笑って、

「元美人のユンちゃん、ヴァンちゃんには分からない事は無いんですよ」

 そして大勢さん揃って、瞬間移動で消えた。

 残されたユン婆ちゃん、及び爺ちゃんは思う。スカイに戻って来てもらわないと、スカイ・ロードと名乗らせた意味がない。



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