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空(スカイ)へ~夜明けに気付いたドラゴン達は空へ飛び立つ。(気付かない内に運命急上昇中その6)  作者: 龍冶


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第17話

 

 ベルメリは憤りに震えた。『セピアの公爵、若い頃はいかれていたけれど、歳食ったらプラス認知症と違う?金庫ってどのくらいのセキュリティなの。馬鹿と違うわね。認知できないのよ大事な事ほどね。ソールさんこんなとこにあの大事な呪文を教えちゃって、これであいつ等対抗呪文?打ち消し呪文?何か分からんけど、とにかくやり返すの考えるね。ま、その頃はあたしも生きてないかもしれないけど。でもヘキジョウさんっ子やセブンとその兄弟やスカイだって生きているでしょうね。もしかしたら、まだヤーモさんも生きているかも。ヤーモさん又嘆くね。いっそ、リアン坊ちゃんちで暮らしたらどうかしら。もうヤーモさんの責任じゃない方向へ行ってるし』

 思いついて叫ぶ。

「ヤーモさーんもう、あんたの関係ない方向に行っちゃたよー。安心して-。あ、あの性格じゃ無理か。とーにーかーくー。お手上げだから-」

 別に呼んだ訳じゃないけれど、やって来たヤーモさん。眉をひそめて。

「ベルメリさん、呼んだかな」

「ダーカラ、盗まれたよう。あの呪文」

「なるほど、俺の責任じゃないって?いや、最初の俺の迂闊な計画から始まったからな。考えが足りなかった。ヤモみたいに利口じゃないからな」

 背中の妖刀を引っ張り出し、じっと見て、

「これで死ねるかな」

 等と言い出した。病んでいるのでは?ベルメリは慌てて言っておく。

「あのー此処、例の公爵家に近いけど、それ出して大丈夫?」

「これで公爵をやったら、俺はギロチンで死罪だろう」

「それはどうかしら、護衛の騎士さんが大勢公爵を取り囲んでいるそうよ」

「騎士に討たれても良いけど」

「それは無いと思う。ヤーモさんが勝つわ。それでも、魔法使いさんもいるし、公爵をその妖刀でどうにかは出来無いと思うの。それより今度ドラゴンの襲撃の時に使ってみたら?この前、スカイを探しに行った時は使わなかったでしょ。妖刀の活躍、まだ無かったでしょ」

「近いうちに襲いに来そうだろうか」

「こちら、予知能力のある魔法使いさんや魔女さんが居るそうだし、聞いてみましょうよ、いつ来るか」

 その時、先ほどから熱心に呪文の紙を探していた魔法使いさんが、一言言い添えた、

「それ、例の妖剣ですよね。たしか、言い伝えでは黄泉の国から何代か前の公爵が持ち帰ったと、文献に書いてありました。その黄泉って言うのは、私らの間ではあのドラゴンの国ではないかと話し合っていました。そうだとすると、何故その剣を持ち出す事が出来たかを考えますと、お払い箱にしたかったと解釈するのが自然でしょうね。つまり、似たような災いをもたらす剣と言う事でしょう」

「そうですわね。今度ドラゴンを討たなければならない事態の場合は、その剣が役に立つのでは。ヤーモさん当てにしていますよ。おっほっほ」


 笑ってごまかしながら、ベルメリと、妖刀を持つヤーモさんはスカイの居る所へ移動した。

 ベルメリ、スカイに魔法をかけようとした魔法使い風の敵を倒した事を、ショウカ他主だった魔女たちは察していた。ヤーモを始めて見た人も居て『ステキ』と盛り上がっている。どうやらヤーモの容姿はヴァンパイアにしろ、生身の人間にしろ、モテる要素がふんだんに備わっているらしい。ベルメリは卵から孵って間の無い子にしか興味がないので、何処がどう良いのかは分からない。しかし、ヤーモと魔女の館に戻ってみると、目がハートになっている若い子から年寄り…ではなく熟女迄に出迎えられた。ヤーモさん、後ずさりそうになったが踏ん張った。

 ベルメリはヤーモの様子を横目で見ながら、

「まぁ、お揃いでお出迎えですの。魔法使いさんの館では、どうやら副魔法使い長さんが何時の間にか、奴らに成り代わっていたようです。それから、悪いお知らせがあって、あの公爵が呪文の写しを金庫に保管していて、盗まれたらしいです。という事できっと対抗呪文を作って、攻めてくる気でしょうね。ところで予知能力をお持ちの魔女様はどなたですか?」

 セブンがこっそりのつもりでスカイとコンタクトしている。『あの公爵だって、どの公爵の事言っているのかな』『俺は会った事無いし』話はまるわかりである。いったい、自分たちが内緒話が出来ていると思っている根拠は、何なのだろうか。

 割合若い見た目の魔女さんが口を引き結んで一歩前に出た。笑いたいのを我慢しているようで、ベルメリは、見た目以上に若いのかもしれないと思った。

「あらお一人ですの」

 ショウカが、

「後は、あんたがヤッタ副魔法使い長と、あの公爵ですわ」

「ええっ、あの公爵はあの能力持ちですの。どうしましょう。あたしの言動きっと察していますわよ、あの公爵は」

『だから大概で、「あの」つけるの止めたらどうなの』

 ムカついたキャシーに注意されるベルメリ。注意は無視して、

「ショウカが言っていた予知の仕方はあの公爵はどんな予知の仕方なんでしょうね」

 ショウカ咳払いの上。念入りにコンタクトする。

『『認知症』』

 言われたベルメリは、ショウカにきっちり問いただす。『じゃ、この方はイマイチさん?』

「そうよ」

 スカイが追求し出す。

「あの公爵さんにも聞くんだろ、俺らは気まずくないもんね」

 ショウカの意見は違った。

「あんたら、この部屋で待っててね公爵に謁見して来るから」

「どーして」

 スカイは不満げだ。ショウカにもう一度、言われる。

「公爵の謁見は、二十歳未満は許されていないのよ」

 スカイはセブンに、

「セブン、俺ちょっと老けた感じにメイクし直してよ。これじゃ、はつらつし過ぎ」


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