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ドS配信事故を起こしたら、人気配信者と元カノと女神M女が釣れたので、一緒にダンジョンの覇者になることにした  作者: あきかたりれお


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第16話神器、サソリの海に沈む

「頼む!アタシの神器、一緒に探してくれないか?!あれが無いと困るんだ!」


シュリは両手を合わせ眉を下げる。


「イヤよ。そんなことに構ってる暇ないもの。こんな暑いところさっさと抜け出したいし」


「おぃアヤ……なぁシュリ、神器ってどんなの?」


「ヤマトカグラノミコト貞宗。アタシの愛剣だ。こーーっのくらいの真っ赤な大太刀」


シュリは両手をいっぱいに広げる。明らかにシュリの小柄な体より大きな見立てだ。


「頼むよぉ……見つけてくれたら礼は弾むぞ!」


「……うーん、ねぇ、二人とも。この子困ってるみたいだし」


「却下。ソイツが火山の女神だって証拠もない上に暑い中探し物しろって?お礼とか言っちゃってるけど神界から投げ出された自堕落女神に何のお礼ができるのよ」


「ほんとにお前口悪いな。ちょっとは前みたいに猫かぶっていいんだぞ」


「うっうるさいわね!今更恥ずかしいわよ!」


「はぁ……エレミアはどう思う?」


「私はイリス様についていきます!人助けするイリス様も素敵ですし、灼熱の中で滴る汗をもう一度見られるならいくらでも……」


「う、うん……歩いてる時にやたら俺の事見ながら舌なめずりしてたのって……や、いいわ。口に出すのやめとく。よし、やろう神器探し」


「本当か?!」


「嘘でしょイリス?!私行かないからね!」


「あぁ。アヤはテレポート使って地上に戻ってろよ」


「なっ……む、迎えに来てくれるわよね?」


「行かない」


なし崩しでアヤとここまで来ちゃったけど、俺の中では終わってる関係だしな。これだけ突き放せばアヤも俺のこと諦めて――


ガッ


腕を掴まれる。アヤは真っ赤な顔をして眉を吊り上げ、頬っぺたはプクプク。


拗ねてる……


「い、イくわよ、私も……イかせて、よ……」


アヤは俺の腕を両手で掴んだままか細い声を出す。


口悪。意地っ張り。


けど、何故だか捨てきれないのは幼馴染兼元恋人だった"情"のせいだろうか。


「はぁ……分かったから泣くなよ。暑いとか文句も言うなよ」


「泣いてないわよ!デリカシーが無いわねっ」


「てめ……やっぱり置いてく」


「やっ、やだ意地悪!」


俺とアヤのやり取りを見てシュリがポツリと呟く。


「二人は恋人同士なのか?」


「えぇ。"元"……」


エレミアの天使のような笑顔に、薄暗く影が落ちた。


◇◇◇


翌日


「えっと、そういう訳で今日は火山の女神、シュリの神器を探します、と」


リスナーに向けて状況説明。シュリが不思議そうにドローンカメラを覗き込む。


「なんだコレは?この中に人でも入ってるのか?」


「あぁこれはダンジョン配信するためのドローン。ダンジョンでの戦いを皆に配信して、スーパーチャットっていう投げ銭をしてもらいながら稼ぐんだよ」


「ふぅん。人間って面白いなぁ。よく分からないけど、アタシの姿を箱の中の人間が見れるということだな?」


「いや、この箱の中にだれかいるわけじゃなくて――」


あーだこーだ。配信の仕組みを説明しながら砂漠を行く。


574:女神ってマ?伝説じゃなかったん?


575:加護絡みで有名な話だと、最下層付近にいるマッドサイエンティスト、"クルート"が加護もちって噂。それ使って女の精神を破壊し、人形を作り上げているらしい……


なんかコメント欄が怖い話してるな……今のところシュリは普通の女の子に見えるけど、本当に女神なんだろうか?


「むむっ!神器の気配がする!近いぞ!」


走り出すシュリ。追いかける俺たちの足取りは酷く重い。

峠になっている砂漠をよじ登りてっぺんへ。その下に広がる光景を見て、青ざめることになる。


「さ、砂漠サソリ」


それも一匹ではない。無数の砂漠サソリが同じ方向へ行進しており、上からだとサークル状の形にすら見える。

その中心に一体なにがあると言うのか。砂埃の中、目をこらす。


「あれってまさか……」


「アタシの神器だ!見つかってよかった〜」


「いや良くないから、見て!砂漠サソリがあんなに取り囲んでるのにどうやって取りに行くんだよ?!」


「そりゃあシャッといってシャッと戻ってきたらいいよ〜神器があればアイツら全部シュリちゃんが吹っ飛ばしてあげるし」


「シャッといってグサッと殺されるの間違いだろ……」


578:サソリの大群キモすぎる!集合体恐怖症は見るな!


579:こんな集まってることある?


コメント欄の言う通りだ。砂漠サソリは本来一匹狼。群がるなんて習性は聞いたことがない。


「もしかしてシュリの神器に群がってんのかな……」


「あぁ。そうだと思うぞ。アタシの神器は常時魔力垂れ流しだからな!」


「その魔力に惹かれてこうなっちゃってるってことか……どうしようか。サソリのしっぽは掠めるだけでも致命傷。一匹倒すのにも俺がサソリを引き付けてエレミアがトドメをさす、とか慎重に仕留めるしかないけど……」


「この量にその戦法とってたら一サソリ毒100回くらい打ち込まれそうね」


「あぁ……俺のスキルとエレミアのスキルで一気に攻撃したとしても半分……」


これは無理かと諦めかけた瞬間。隣から飛び出す人影。白く長い髪を靡かせた純白のエレミアは、黒い塊が蠢く地面目掛け怯まず飛び込んだ。


「エレミア?!おぃ!一人で突っ込むな!!」


「私はイリス様のメイド!イリス様のお役に立ちます!スキル【光剣】!エレミアフラッシュ!」


天まで貫く白い大剣が毒のサソリ根こそぎ吹き飛ばした。
















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