晴美ルート54
教室に入ると晴美さんはまだ静かに寝ていた。
念のために近付いて様子を見る。
しっかりと寝息を発てていて安心した。
でもそろそろ起こさないと七時からの朝食が始まっちゃう。
「晴美さん」
起こすのを躊躇ってしまい、小さな声で語りかける。
でもこれじゃ起きないよね。
仕方ないので大きく揺する。
「晴美さん、朝だよ〜」
「ん、んう?」
ゆっくりと晴美さんの左目が開いていく。
ボーッとしていたけど、私に焦点が合うと柔らかく微笑んでくれる。
「夜這いですか?」
そして朝からの開口一番がこれである。
「そんなわけないでしょ。それにもう朝だし」
立ち上がって教室のカーテンを開ける。
昨日は曇ってたけど、今日は快晴だ。
太陽がすごく眩しい〜。
「もう、早く起きなよ」
「起こしてください」
「えー」
晴美さんも甘えん坊さんだよね。
起こすために隣に座る。
「うわっ!」
グイッと引っ張られる。
そして晴美さんに覆い被さってしまう。
「あ、危ないよ」
「久しぶりに熟睡出来ました」
さらにぎゅーっとされる。
こんなの私のドキドキがバレちゃう!
「今日から羽澄さんは私の抱き枕に任命します」
「どういうこと!?」
わけわからないよ!
「すー」
そして寝ないで!?
「晴美さん、朝ごはんが始まっちゃうから。着替えないと」
「大人数は嫌なんですよ。コンビニで買ってきてください」
わがままだな!
だけどまあ、寮生活のときも晴美さんは他人との接触を避けてきたからな。
でもせっかく朝食が用意されてるんだから食べたいし。
「引きこもりはダメでーす」
起き上がって布団を剥ぎ取る。
そのまま晴美さんを起こす。
「ほら、包帯取り替えるから脱いで」
「脱がしてくださーい」
「今日はいつもより甘えん坊だよね」
「……そうかもしれませんね」
素直で逆に怖い。
「じゃあ脱がすね」
晴美さんのパジャマを脱がしていく。
まだドキドキするなこの瞬間。
「……」
下着姿の晴美さんの背中。
ちょっと悪戯しちゃおうかな?
いつもの意趣返しだ。
晴美さんの背中に人差し指を伸ばす。
「羽澄さん? んっ♡」
あ、やべ。
晴美さんから出ちゃいけない声が出た。
「……変態」
「いや。本当にごめん」
そんなえっちな声出さないでよ!




