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第7話 プライドの壁に阻まれた距離感
母方のいとこは、私より2つ年上の男の子で、幼い頃からそこまで深い接点はなかった。
親戚の集まりで、顔を合わせる程度で、特別仲が良いわけでもなく、むしろ距離を置きたい存在だった。
ある時、親戚の集まりで、私が手作りケーキやクッキーを振る舞ったことがあった。
大人たちは
「美味しいよ」
と笑顔で言ってくれたのに、母方のいとこだけは、
「俺の手作りの方がうまい」
と、妙なプライドを見せつけてきた。
そんなことを言うなら、食べなければいいのに、誰よりも黙々と食べている姿に、私は余計にイラッとした。
小さい頃の私は、このいとこに、ピコピコハンマーで叩かれたことが何度もあった。
しかも、姉と一緒になって叩いてきたから、私はその頃から、このいとこを好きになれなかった。
成長するにつれ、私たちは顔を合わせても、ほとんど会話をしなくなった。
話すことがないから話さないだけなのに、母は
「いとこなのに、どうして仲良くできないの」
と、決まってこう言ってきた。
だけど、私の言い分としては、
「いとこだからと言って、無理に仲良くする必要なんてない!」
「むしろ、無理に関わる方がストレスになるだけ!」
ずっとそう思っていたのでした。




