表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灯りの記録 〜幼少期から実家を出るまでの記録 番外編〜  作者: なかみね ひまり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
35/51

第35話 不安の先で見つけた旅の灯り


私の通ってた高校には、年が明けると『修学旅行』という行事があった。



行き先は、誰もが一度は憧れる比較的暖かな地域。


その話を聞いた時は、胸が少しだけ高鳴った。


けど、修学旅行には、班行動がつきものだった。



仲の良い子がいない私にとっては、班に入ること自体に強い抵抗があった。


むしろ、


「ひとりで行動するか、先生たちと一緒にいた方が、気が楽だ」


と思った。



だから、担任の先生に相談した。


「グループで行動するのは、少し抵抗があって、できれば先生と一緒にいたいんです」と。



すると担任は、意外にも優しい声で言ってくれた。


「私もできれば、門脇さんと一緒にいてあげたい」と。


その言葉に、少しだけ期待してしまった。



しかし、いざ班決めの日。


私は担任に


『人手が足りないグループ』


に無理矢理入れられた。


しかも、そのグループには、かつて相談室に入り浸っていたトラブルメーカーまでいて、胸の奥が一気に冷えた。



「言ってたことと違うじゃん」


「なんで、私がそこに入れられるんだ」


と、裏切られたような気持ちで、いっぱいになった。



次の日、担任に確認すると、


「学校の規定だから」


と、なぁなぁにされ、私の期待を簡単に踏みにじった。



その次の日に相談室に行くと、いつもの私とどこか違う雰囲気を察してくれたのか、先生は


「何かあった?」


と優しく聞いてくれた。



修学旅行の件で相談したら、


「それはイヤだよね。けど、せっかくの修学旅行なんだし、頻繁に行ける場所じゃないから、自分なりに楽しんできたら?」


と言われた。


その言葉は優しかったが、心の中は憂鬱だった。



修学旅行には行きたい。


けど、このグループで心から楽しめる気がしない。


行く直前まで、不安で胸がいっぱいだった。



そんな気持ちで修学旅行当日を迎えたが、実際に行ってみると、景色は美しく、気候も暖かく、体験することすべてが新鮮で、結果的に思い出に残る修学旅行になったのでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ