表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灯りの記録 〜幼少期から実家を出るまでの記録 番外編〜  作者: なかみね ひまり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/32

第27話 灯りを求めて踏み出した高校生活


高校に上がると同時に、私は携帯電話を買ってもらえることになった。



その頃には、スマートフォンを持つ同級生も増えてたから、私も思い切って、


「スマホが欲しい」


と、何度も頼み込んだ。



けれど、父は


「これからお金がかかる」


と、当然のように反対し、母は


「姉ちゃんも高校の時、ガラケーだったんだだから、お前も高校卒業するまで我慢しろ」


と、意味の分からない理屈を一方的に押し付けてきた。



「そんなこと、知らんわ」


「時代が違うんだから、姉がどうとか関係ないじゃん」


こうやって、私が何かおねだりすると、いっつも姉を基準にするけど、これがもし、私が姉で姉が妹の立場だったら、


「時代が時代なんだから、しょうがねぇだろ」


って絶対言ってただろうし、姉も姉で自己主張が強い性格だから、


「私もスマホがほしい!」


って言って、自分の主張を押し通しては、絶対にこいつらを説得させてたと思う。


心の中で不満に思いながらも、結局私は、ガラケーを持つことになった。



それなのに、携帯電話を買って、しばらく経った頃、携帯の充電ができないなどのトラブルが起きた時、父は私に向かって、


「お前は別に何でもいいんだろう」


と、無責任なことを言い放ってきたことがあった。



私は


「あれだけ欲しい」


と何度も主張した。それを、自分たちが高圧的に


「ダメだ」


って言ってきたくせに、まるでなかったことにされた。



親だからって、勝手に決めつけて、勝手に話を終わらせられたことに対して


「ふざけるな、クソオヤジ」


って胸の奥で、怒りがジワっと燃え上がった。



高校生になってから、私の人見知りは、さらに加速していた。


なるべく、同じ中学校の同級生が狙わない高校を選んだつもりだったが、それでも私を含めて5人くらいは、同じ中学校から来てたから、


「絡まれたらどうしよう?」


「中学校の出来事を暴かれたら、どうしよう?」


そんな不安が、胸の奥で渦巻いていた。



入学式が終わり、教室に入った瞬間、私は緊張で周りを見ることすらできなかった。


久しぶりの教室という空間が、まるで知らない世界のように感じられたのでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ