第22話 家でも理解されなかった苦しみ
2学期が始まる頃には、私はもう学校に行けなくなっていた。
家に引き込もるようになり、担任の先生が週に1回、私の家に来て、少しだけ話をするようになった。
初めて担任の先生が来た日、父も家にいて、先生と父が話している時、私もその場にいたが、先生は、父にこう尋ねてきた。
「愛羅さんは、お父さんに相談することはあるんですか?」と。
すると、父は笑いながら、
「父親には、全然話してくれないんですよ」
と答え、外面だけは良い父に私は、違和感を覚え、その言い方が、まるで私をバカにしているようで、胸がズキッと痛んだ。
しばらくすると、母も帰ってきて、そこからは母と先生と私の3人で話した。
私はどれだけ
「学校には行きたくない」
と主張しても、先生は
「このまま学校に来なくなると、クラスのみんなに、愛羅ちゃんの顔忘れられるよ」
と言ってきた。
それは、母も同じだったようで
「ほら、先生も同じこと言ってるじゃん」
と、私の気持ちを切り捨てるような言い方をしてきたが、正直言うと、そっちの方が、私にとっては好都合だった。
誰も、私の辛さを分かろうとはしてくれなかった。
それでも私は、どうしても学校に行きたくなかったから、何を言われても登校しなかった。
しかし、私を傷つける人物は、家の中に、もう1人いたのでした。




