第16話 助けを求めても届かなかった声
男子からの嫌がらせも続いてたせいで、私は毎日が辛くて、学校に行くのが嫌で仕方がなかったし、朝起きるたびに、頭が痛い日々が続いてた。
ある日、ついに我慢の限界がきて、母に向かって泣きながら訴えたことがあった。
「学校なんて行きたくない」と。
けど、母から返ってきたのは、私の気持ちではなく
『世間体』
を優先した言葉だった。
「それを乗り越えないと、社会に出たら、挫折ばかりの人生になる」と。
私は心の中で思った。
「だったら私の代わりに、あいつらにガツンと言ってくれてもいいじゃん」
「家では、いつも怒ってるくせに、なんで私のためには怒ってくれないの?」と。
担任の先生や、非常勤で来ていたカウンセラーの先生に相談しようかとも思った。
けど、その勇気はどうしても出せなかった。
結局、小学校を卒業するまで、誰にも打ち明けることがないまま、過ごした。
卒業式の1週間前、学校生活についてのアンケートが配られた。
私はそこで初めて、自分の本音を書いた。
私の字を見て、担任の先生は私だと気づいたのか、その日の放課後、静かな教室でじっくり話を聞いてくれた。
けど、卒業まで残りわずか。
状況が大きく変わることはなく、私の小学校生活は解決されないまま、幕を閉じたのでした。




