第15話 裏切りと孤立の始まり
学校では、智美と話す機会がめっきり減っていったが、小学校を卒業するまで、手紙交換を通して、こっそりやりとりを続けていた。
その中で智美は、
「もし、不満に思っていることや言いたいことがあるなら、書いていいよ」
と言ってくれた。
私はその言葉に甘え、胸の内を正直に書いた。
リーダーの子から聞かされた、
「智美が私の悪口を言ってた」
「私と遊んでもつまらないと言ってた」
という話が本当なのか。
そして、リーダーの子に対する不満も書いたこともあった。
しかし、智美は手紙交換の内容を、私の知らないところで、まるごとリーダーの子に告げ口をしていたのだ。
私は、そんな智美に対して、
「結局、あんたはどっちの味方なんだよ!」
って何度も思った。
案の定、リーダーの子はさらにヒートアップし、
「あんたなんか、これから先、ずーっとひとりぼっちでいればいいんだよ」
と、まるで呪いのような言葉を投げかけてきた。
私は、もう限界だった。
「コイツらと一緒にいてもイライラするだけだ」
と思い、露骨に距離を置き、休み時間になると、図書室へ逃げ込むようになった。
だけど、ひとりでいたらいたで、リーダーの子はまた、私に近づいてきて、
「あんた、このままだと本当に1人ぼっちだよ」
「他に話せる人見つけたら?」
と、わざとらしく言ってきた。
私は心の中で思った。
「こないだと言ってることと全然違うじゃん」
「この人、私と仲の良い子を奪いたいだけなのでは?」
「私が不幸になるのが、そんなに楽しいのか?」
その姿は、まるで人の心を踏みにじることを楽しむ
『悪魔』
のように見えたのでした。




