第14話 すれ違い始めた友情
それは、小6の夏休みが明けた頃のこと。
普段、あまり関わりのなかった、少し陽キャ寄りのグループがいた。
その中でも、特に独占欲が強く、グループを仕切ってるリーダーの子が、ある日を境に、智美に毎日、絡むようになった。
それもまるで、私と智美の仲を引き裂くかのように。
智美はその子に言われるがまま、次第にその陽キャグループと遊ぶようになった。
私はその変化が理解できず、休み時間に
「一緒に遊ぼうよ」
と声をかけても、智美は
「リーダーの子に誘われてるから」
と言い、私とは遊んでくれなくなった。
さらに、リーダーの子は、私に向かってこう言ってきた。
「智美は、あーちゃんだけのモノじゃない!」
「智美は、ウチらと遊びたいって言ってるし、私たちも智美と遊びたい!」と。
その表情は、まるで勝ち誇ってる感じがした。
「誰かのモノじゃない」
って言うなら、智美は君たちの
『遊び道具』
でもないのでは?
心の中でそう思いながらも、気弱な私は、いつも言い返すことができなかった。
しまいには、
「智美、あーちゃんの悪口言ってたよ」
「智美、あーちゃんと縁切りたいって嘆いてた」
と、私が傷つくと分かっていて、そんな言わなくていいことまで、わざと報告してくるようになった。
それがまだ、
「私を蔑ろにしてた奴らが、天罰を下った」
っていう顛末なら、いくらでも聞けるけど、
「〇〇ちゃんが、あなたの悪口を言ってたよ」
って
「こちらが敢えて、気分を害するようなことを、わざわざ言ってこなくても良くない?」
そんなどうでもいい報告を聞くたびに、いつもそう思ってたし、正直言って、気分が悪かった。
このような状況が続き、そのリーダーのせいで、私は智美と距離を置かざるを得なくなった。
仲の良かったはずの智美との関係が、静かに、でも確実に崩れていったのでした。




