第13話 近づけない相手、離れていく友達
父親の影響が強かったことから、ひとり暮らしを始めるまで、私は男性が苦手だった。
大人の男性と話す時や、男の人が大声で話してる時なんかは、まるで怒ってるように聞こえ、
「手を挙げられたらどうしよう、怖い」
「この人、威圧感があって、生理的に無理かも」
と怯えることもあった。
その影響から当然、同級生の男子とも関わりたくなくて、自ら距離を置いてた。
時々、男子に揶揄われることがあったが、仲の良い友達がいたおかげで、そこまで気にしていなかった。
私の代わりに言い返してくれる子もいて、その存在に救われていたこともあった。
しかし、小4になったくらいから、男子たちの私に対するいじめは、エスカレートしていった。
私は元々、個性的で大人しい性格だったため、奴らにとっては
『からかいやすい標的』
だったのかもしれない。
すれ違っただけで、
「俺らに近づくな、お化け」
と、敢えてこちらが傷つく言葉を浴びせられ、その1人の発言がきっかけで、ほとんどの男子が私を
「お化け」
と呼ぶようになった。
もちろん私は、奴らを空気のように扱い、徹底的に無視し続けた。
いつも一緒にいた智美は、
「気にしない方がいいよ」
と言ってはくれたけど、私はその言葉の裏に
「そんなことを言われるあなたが悪いんだよ」
と、責められているような気がしていた。
なぜ、私がそう感じたのかというと、智美は私が男子にいじめられている場面を間近で見ているのに、怒ってくれてる様子がなく、むしろ、私をいじめている男子たちの中で
「誰が一番マシ?」
と苦笑いしながら、無神経な質問をしてくることがあったから。
その瞬間、私は智美にまでバカにされてるような気がして、内心、胸がざわついていたのでした。




