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灯りの記録 〜幼少期から実家を出るまでの記録 番外編〜  作者: なかみね ひまり


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第11話 憧れに背中を押されて入った場所


私が通ってた小学校には、


『ダンスサークル』


というクラブがあった。



小学校の入学式の日、近所のお姉さんがセンターに立って踊ってる姿を見て、私は胸が高鳴った。


「かっこいい…いつか私も、あんなふうに踊りたい!」


その瞬間、幼い私の中に、小さな夢が芽生えた。


「高学年になれば入会できる」


と聞き、私はずっとその日を楽しみにしていた。



そして、ついに高学年になり、念願だったダンスサークルに入会したが、現実は想像していたものとは違った。


みんなのペースについていけず、練習はどんどん、苦しくなっていった。


休みの日まで、学校に呼び出されて練習させられることもあり、次第に心も身体も疲れていった。



小6になる頃、担当の先生が


「センターになりたい人はいますか?」


と聞いてきたことがあった。


本当は、誰よりも手を挙げたかった。


ずっと憧れていた場所だったから。



けど、仲の良い子に


「センターは、運動神経が良くて、明るい子じゃないと向いてない」


と言われ、その言葉が胸に刺さり、私は手を挙げる勇気を失った。



また、その時は、センター志望者がたくさんいたこともあり、


「私が立候補しても迷惑かな?」


と遠慮してしまい、結局、手を挙げられなかった。



センターに選ばれたのは、普段から明るく、シャキシャキしていて、学級委員も務めている子だった。


その姿を見た瞬間、私は心のどこかで悟ってしまった。


「もう、私がここにいる意味はないな」


そう思い、学年が切り変わるタイミングで退会した。



けれど、同級生たちには


「なんで辞めたの?」


と根掘り葉掘り聞かれ、正直、うんざりしていた。



私にとってダンスサークルは、憧れから始まった夢だった。


けど、その夢は静かに、誰にも気づかれないまま、終わっていったのでした。


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