009話 王家との絆。
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
応接室に案内されてから待つこと20分程経ってから漸く国王ユグリスが漸く訪れたのでティアスとレティリアが起立し一礼すると、陛下の後からエドワード殿下の姿を見えた。
「あぁ、座ってくれ、エドワードは私の隣に座りなさい」
「はい、父上、兄上ご無沙汰しております。姉上初めましてエドワードです。これから宜しくお願いします」
「これは丁寧に、私の方こそ宜しくお願いします」
「エドワード殿下、お元気そうでなりよりです」
レティリアはエドワード殿下に『姉上』と呼ばれ、胸にドキュンと来て、『何て可愛いのもうこれから応援しちゃうわ』と可愛い義弟が愛でる対象になった。
ティアスも先の西の大国との敗戦で塞ぎ込んていると噂で聞いていたが、目の前で本人の姿を見て、それ程やつれている感じではなかったので安心した。
「うっん、早速だが、今回のルズヘルト王国との戦争で新兵器が使われたと聞いが、それは公爵家で開発したのか」
「あぁ、そうだ嫁が開発した物だ」
「その新兵器は量産できるのか」
「陛下、それは嫁に聞いてくれ、開発者だからな」
「そうなのか、それでどうなのだ」
「はい、ハッキリ申し上げます。量産は無理です。新兵器はあくまで我が領の防衛のために開発した物です。門外不出の技術なので例え王家でも兵器をお譲事は出来ません」
「それは何故だ。理由があるのか」
「はい、部品などにも陰りがありますし、非常にデリケートなので常の手入れをしなければなりません。怠ると暴発する危険性もあります。それに管理も徹底して保管しなければなりません。それに間者などに技術を盗まれる訳には参りません」
「ホゥ、間者か公爵家では対策が出来ているというのかね」
「はい、セキュリティは多分王城よりも上だと思っております。旦那様が婿入りしてから既に48名の間者を捕らえております」
「ハッ、それは本当か、俺は聞いてないぞ」
「えっ、別に報告しなくても良いでしょう、そんな些細な事など旦那様が気にする必要がありますか」
「オイ、嫁、捕らえた間者はどうしているんだ」
「えっ、知りたいですか、知らない方が良い事もありますわ、ただ優秀な間者は隷属して我が領の間者になって貰ってますけど」
「うっぷぶ。兄上と姉上の会話は面白いですね、何時もそんな感じなんですか」
エドワード殿下は兄上と姉上のやり取りを聞いて思わず吹き出す。
「あぁ、そうだな嫁は口が達者だからな、何時もこんな感じになるな」
「うっん、それでだ。今後もその兵器は使わせてくれるのか」
国王ユグリスはレティリアに今後のその兵器を使わせてくれるのか問いかける。
「それは旦那様には2防衛師団の指揮権を有してます。ですから旦那様の判断で決めて貰いますが、但し防衛の為の師団ですので侵略戦争目的での指揮権はありません」
「うん、分かった。それだけでも十分だ。それでだ王都に屋敷を供与するから1月間で引越しするように、その後に王国遊撃騎士団の発足式典を行うから頼んたぞ」
「陛下、それは本気なのか」
「あぁ、本気だ。ティアスとカティスに任せれば安心できるからな、エドワードを半年後に立太子させる。ティアスが支えてやってくれ頼む」
「そうか、なら引き受けよう」
それから陛下から王都の屋敷のある場所の地図と屋敷の設計図と鍵が渡されてから、カティスには領地の所有権と子爵の証を渡し、陛下は退出されてエドワード殿下だけが残った。
「兄上、会いたかったです。来てくれてありがとう御座います」
「おい、泣くなよ、確かにエドワードには先の戦争は荷が重かっただろうが、お前は優しすぎる血生臭いのには不向きだからな」
「本当なら兄上が立太子するはずなのに母上の所為で、こんな事になって僕は悔しです」
「ところであのクソ婆はどうしているんだ」
「西の離宮に引籠ってます。敗戦した日から僕も姿を見てませんが兄上は悔しくはないのですか」
「いいや、全然だな、そのお陰で嫁と出会えたからな感謝しているくらいだ」
ティアスは嫁の肩に手を回して抱き寄せる。
「もう、旦那様ったら」
「あぁ、そうですね姉上は美しくて面白い方ですね、僕も好きになりました。これから宜しくお願いします」
「うふふ、こちらこそ旦那様と一緒にエドワード殿下を支えさせて貰います。血生臭いのは旦那様に任せて殿下は我が国の為に良き賢王になって下さい」
「あぁ、嫁の言う通りだ。エドワードには自分に出来ることだけすれば良いだ。戦関係は俺とカティスが引き受けるからな」
ティアスは愛おしく可愛い弟の為に支える事を心の中で誓う。
「はい、兄上と姉上の期待に応えられるように僕も頑張ります」
エドワードは兄のティアスが本気で姉上の事を愛しているんだと思い、二人の幸せを護る為にも僕が出来ることを頑張ろうと誓う。
それから暫くエドワード殿下とティアスとレティリアは想い出話をしたりして楽しい時間を1時程してまた会う約束をしてから王城を後にして、褒章として受け取った王都の屋敷に馬車でそのまま向かった。
「あの、奥様失礼でけど私は子爵家の妻になったのですけど、貴族の妻が私に勤まるのでしょうか」
「あぁ、そうね、でも大丈夫よ何かあったら私が教えて上げるし、それに良い執事を就けるから安心しなさい」
「奥様に教えて頂くと言われましても、普通の貴族の奥様とは違う気がするのですけど大丈夫でしょうか」
「クッククク、流石は嫁の専属侍女のソフィアだな嫁の事を理解してるな、確かに嫁は普通の貴族の奥様方とは違うな、アッハハハ・・」
ティアスはソフィアの指摘が的を得ていたので思わず笑ってしまった。
「あっ、酷い旦那様そんなに笑わなくても良いじゃないですか」
レティリアは大笑いする旦那様に頬を膨らませながら文句を言う。
褒章で供与された屋敷に着くと直ぐに屋敷の玄関フロアの中に入ると、レティリアは屋敷の設計図を広げて辺りを見渡してから間者を呼ぶ。
「ゼノン居る」
「はい、奥様何でしょうか」
ゼノンはレティリアに呼ばれると突然皆の前に姿を現す。
「ゼノン屋敷の設計図を渡すから、図面通りか調べて貰える」
レティリアは屋敷の設計図を一旦畳んでゼノンに手渡す。
「分かりました。直ぐに調べます」
ゼノンはレティリアから屋敷の図面を受取ると霧の様に霞んで行き姿が消えた。
「おい、嫁今のは家の間者が可成りの凄腕なのではないか、まさ王城の中にも居たのか」
「えぇ、そうよ、だから言ったでしょう、凄腕の間者が居たから隷属したと」
「いや確かにさっき言っていたがな、なぁ、そう言う肝心な事は俺にも教えてくれよ」
「まぁ、追々教えて行くわよ、好いじゃない乙女には秘め事の一つや二つあるものよ」
「ところでどこの間者だったんだ」
「あぁ、旦那様が婿入りする前に間者コックローチに引っ掛かって気を失っていたのを捕縛したのよ、え~と確かイワンナ王国だったかな、金で雇われた流れの間者みたい」
「間者コックローチって罠の呼称か、まぁ、良いか、しかしイワンナ王国か、そう言えばそこの王女が俺の婚約者になりたいと何度も手紙を送って来たてな」
ティアスは婿入り前の事を思い出して口にする。
そんな話をしながら屋敷内の設備を見て周り、水回りと浴室とトイレなどは全部交換しなきゃダメだと思い、必要な部材をメモに認めて行く。
「奥様、お待ちどうさまでした。違う箇所は図面に書き足してあります」
ゼノンは預かった屋敷の設計図をレティリアに丁寧に返した。
「うん、ありがとう、ゼノンまた待機していてくれる」
レティリアはゼノンから設計図を受取ると待機するわうに命ずると直ぐに姿を消していなくなる。
「それじゃ、次にカティスの実家に行きましょうか、母親に結婚の挨拶をしなくちゃダメでしょう、ねぇ、カティス」
レティリアは後は宿屋に戻ってから部材の手配をする事にした。
「えっ、私の実家に行くのですか、はぁ、分かりました」
カティスは実家に行くのを躊躇ったが、レティリアに睨みつけられてしまい、渋々行く事にした。
王都の屋敷を後にして、そのままカティスの実家に向って馬車で向かい、ソフィアはカティスの家族と会うと言うことでカティスの隣で緊張をしていた。
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