表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生公爵令嬢のキリアス公爵領運営戦略記  作者: ロザンド


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/15

005話 開戦へ向けて。

この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 ティアスは西の大国ラティアン王国への宣戦布告の報を聞いてから、やはり弟のエドワード殿下が心配なのか『婿の務め』も無くなり休戦状態になっていた。


レティリアとしては身体が楽になるので喜ばしのですが、隣で寝ている旦那様が悪夢を見るのか時々のうなされるのを見て心配になる。


レティリアは諜報部に王妃派の西側の領主達の動きと、戦場になる国境付近の様子の情報収集を行い、動きがあれば直ぐに伝える様に指示を出す。


 外商から帰って来たお父様からも知る限りの情報を聞き出すと、どうやら予測通り西側の領主達が中心となって戦争に準備をしていたらしが、兵士が主に農民の素人を強引にかき集め居た事を知る。


「バカな、素人の兵士が幾ら集めた所で西の大国の軍隊に勝てる訳がないだろう、西側の領主達はそんな事も分からない愚者なのか」

ティアスはあまりに短絡的な領主達に対して怒りが込みあけで執務机の上を叩く。


「しかし王妃派の領主達この戦力で本気で西の大国に勝てると考えているのですかね、戦争を何たるか軽く考えすぎです」


「まぁ、好いじゃないの敗戦して自分達の領地と貴族の立場を失なって思い知れば良いわ、陛下も例え領土が奪われても王妃派の貴族の勢力を減らすのを優先して黙認しているのでしょう」


「あぁ、なるほどな嫁の言うのも一理あるな、確かに王妃派の貴族の勢力が現状では絶大だな、だから俺を簡単に廃嫡できた訳だし、あの狸親父なら考えそうな事だな」


「それでは主は今回の戦争は静観を決め込むと言う事ですね」


「あぁ、そうする。あの狸親父がどう采配するか拝見しよう」


「私達がするのはあくまで情報収集だけでいいわね、たとえ国が滅んでもこの公爵領だけは守って見せますからね」


「オイ嫁、あの兵器を使ったら、どの国も勝てないと思うぞ」


「うふふ、そうでしょう、鉄壁防御ですものね、ただ他国を武力で侵略はする気ないけど、経済の方で他国を平和的に侵略するけど」


「何だか嫁の方が恐ろしく感じるぞ、嫁を敵に回さない方が得策の様だな」


「はい、私はも同じです。奥方様の方が恐ろしいです」


ティアスとカティスはレティリアの先見を嗅ぎ取る知力と戦略に脅威を感じ、決して怒らせてはならない要注意人物にリストアップする事にした。


 それから3日後に開戦されて、戦力としては自己の戦力が5万に対して西の大国ラティアン王国は1万の軍勢で戦いが始まり、自国の軍が次々と体勢が崩壊して行った。


逃げ惑う自軍の兵士を自軍の兵士が殺害する同士討ちが多数発生するという現象が起こり、あっという間に西側の領土に侵攻されて僅か5日で自国側を降伏して終戦を迎えた。


総司令官を勤めてエドワード殿下は近衛騎士団に守られ一先に王都へ逃亡し、降伏して終戦を迎えた時点で王城の自室に恐ろしさのあまりに引籠っていた。


 国王ユグリスは敗戦の戦費と賠償を王妃派の貴族に責任を取らせて負担させ、負担金を払えない貴族は身分剥奪し財産を没収して賠償金に当て、そのお陰で王妃派の貴族は23人から残り5人と激減し壊滅状態となった。


 一方でラティアン王国は賠償金を受取ると旨味のない東側の領土を返還し、穀倉地帯の領土だけ奪い取り、相手が勝手に自滅してくれた楽な戦であった。


その敗戦の報を聞いたティアスとカティスはほぼ嫁の言った通りの展開になり、ただ戦争の犠牲になった素人の兵士に対し哀悼の意を持って黙とうを捧げていた。


「しかし、幾ら何でも酷すぎるだろう、戦死者が4万なんてな、ラティアン王国側は戦死者がゼロだというのに、あのクソ婆の気まぐれの所為で犠牲者が多過ぎるクソたれが!」

ティアスは犠牲者の数に多さに悔しさだけが込み上げて来た。


「予想以上の戦死者の数です。ただもう何も出来なかったことが悔しいです」

カティスは戦死者の数の多さに何も出来なかった自分に腹が立った。


「これからこの国はどうなるのでしょうね、ただ東の大国ルズヘルト王国が黙っていますかね、今回の戦で戦死者が4万人でたのです。チャンスとばかりに宣戦布告してくるかもしれませんよ」


「あぁ、そっちの心配もしなければならないな、あの狸親父もそれを見込んで王妃派の貴族に全ての責任を押し付けたのだろう」


「旦那様、もしルズヘルト王国が宣戦布告して来たら、防衛軍のロケットランチャー部隊1師団と射殺部隊1師団を旦那様に指揮権を与えますから、これなら敵の兵士の犠牲者も減らせるし旦那様も守れます」


「嫁は本当に凄いな感心するよ」


「うふふ、愛する旦那様の為ですもの当然ですわ、ただ魔導車の運転免許を取得して下さいね、カティスもよ」


「まさか、戦地まで魔導車で行けというのか」


「当然です。馬で移動してたら間に合いませんわ、二人で交代しながら運転すれば2日もあれば到着出来ます。馬でなら1週間は余裕で掛かりますわよ」


「そうか、それもそうだな、取りに行くよ、カティスも好いな」


「うっ、主が取るのなら行かせて貰います」


「あっ、それでしたら、旦那様ついでに魔剣が完成したそうなので取りに行けばいいわよ」


「おっ、やっと完成したか、それは楽しみだな」


「はい、ミスリルの魔剣なんて剣士の憧れですからね、私も楽しみです」


ミスリルの魔剣が完成したと聞いたティアスとカティスが子供の様に喜んでいるのを見て、レティリアはまだまだ旦那様にはこの国の為に戦う意思があるのだなと感じた。


 戦争には負けたがディアスはミスリルの魔剣が出来上がった事で気分が良くしたのか、その晩から『婿の務め』が再開された。


ティアスがご無沙汰だった影響なのか性欲が爆発し、その所為でレティリアは激しく旦那様に抱かれるハメになった。


そのお掛けで翌日は腰痛のために全くベッドから起き上がる事が出来ず寝込み、その日の予定を全てキャンセルすることになった。


  ◆◆◆◆ルズヘルト王国◆◆◆◆


 キリシタリア王国の敗戦の報を聞いた国王ルドリアは宰相に命じ、直ちに戦争の準備をする様に指示を出した。


敗戦の原因は総司令官が赤き閃光のティアス王子ではなく弟のエドワード王子と知り、廃嫡されたと言うのは本当だと確信し攻め込むチャンスだと息巻いた。


「アッハハ、キリシタリア王国の国王も焼きが回ったか優秀なティアス王子を廃嫡するとわな、だか今がチャンスだ攻め込むぞ、1週間で終わらせろ」

国王ルドリアは宰相のリゲンドに威勢良く命じた。


「御意、直ちに戦の用意を致します」

宰相のリゲンドは返事をすると直ぐに執務室から退出して戦の準備を始める様に各部署に指示を出す。


  ◆◆◆◆ラテラ王国◆◆◆◆


 ラテラ王国ではキリシタリア王国とルズヘルト王国に間者を送り情報収集をしており、キリシタリア王国が西の大国に敗戦した後の情勢分析を国王ルカーナと第1王子のラティスと話し合う。


「ラティス、ルズヘルト王国はどう出ると思か」


「あぁ、ティアスが廃嫡になったのが確信しただろから、敗戦したばかりだからな、宣戦布告するだろうな」


「アハハ、しかしキリシタリア王国の国王はよっぽど絶世の美女と称えられた王妃に頭が上がらんだろうな、優秀なティアス王子を廃嫡するんだからな」


「まぁ、今回の敗戦で王妃派の貴族がだいぶ減ったからな、またティアスを復権させる気じゃないかな」


「さてさて、そう簡単廃嫡したティアス殿を王家に復権出来るものなのか、ティアス殿が拒否したら無理だろうな」


「あぁ、すんなりとは彼奴あいつも王家には復権しないだろう。前に言ってたが王位には弟に就けさせるてっな、ただ婿入り先が王家の墓場と謂れる公爵家か・・・」

ラティスはティアスが婿入りした公爵家に対し、送った間者がことごとく行方不明となっていたので不気味に感じていた。


「ティアス殿はどう動くか見物だな、ただやはり例の公爵家が不気味なんだろう、ティアス殿が婿入りして、どう変わり動くのか注視しなければな」


「あぁ、それがどうにも掴めないだな、情報が全く入ってこないからな余計に気になるだな、ただ家から大量に昆布を買ってくれてるけどな」


ラテラ王国の切れ者で知れる国王ルカーナはティアスがどう動くのか様子を見て、今後のキリシタリア王国の交流の仕方を見定める腹積もりであった。

お読み頂き、ありがとう御座います。

もし面白いと思い頂けたなら、ブックマーク、いいね、リアクションの評価をして頂きますと励みになりますので、宜しくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ