011話 王都の屋敷に旦那様とカティスのお引越しと思わぬ来訪者。
この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
王都の屋敷で行われいた魔改装は順調に進み3週間程で完了したので、いよいよ旦那様とカティスがお引越しする事になった。
レティアとソフィアも当然ながら同行し屋敷の外と中を見て周り、外装も内装もバッチリでセキュリティの作動確認を行い問題なく機能しているのを確認できたので、レティリアの思い通りに改装されているのに満足した。
家具と魔道具類の全てを王都支店のキリアス商会で全て購入し、屋敷の中に搬入を済ませてあるので直ぐに住める状態になってる。
執事とメイドと厨房の料理人なども総勢20人が派遣済みで、既に屋敷で業務に就いて貰っているので旦那様とカティスにも公爵邸で住んでいる時と何ら変わらない生活が送られる様になっている。
旦那様の部屋には通信機を置いて有り、公爵領の城の夫婦の寝室にも通信機を置いて夜の時間に夫婦で会話が出来るようにしてある。
「うっふふ、旦那様これなら不便なく暮らせると思いますが」
「あぁ、そうだな、公爵邸と同じ内装設備だな、これなら大丈夫そうだ」
「でしょう、私も時々この屋敷に来るように致しますすわ」
「あぁ、そうしてくれ、『婿の務め』もしたいからな、1週間くらいは滞在してくれるんだよな」
「えっ、1週間ですか?そんなにいる必要がありますか」
「おい嫁、そんな連れない事を言うなよ好いだろう」
ティアスはレティリアに抱き付き、レティリアの目をじっと見つめる。
「うっ、分かりましたから放してください。ただし1週間だけですよ、私も暇ではないのですから」
レティリアは今にも旦那様に寝室へ連れ込ませそうだったので、旦那様の要望に応じることにした。
「あぁ、それは分かっているさ、ただなもう嫁が居ない生活がな淋しくてな」
「うっ、旦那様はそんなに私の事が好きなのですか、私達は政略結婚ですよ」
「おい嫁、俺は最初に会った時から嫁の事を好いていたんたぞ」
「えっ、嘘そうなのですか、でも私って自分で言うのも変ですけど、旦那様の様な美形の殿方に惚れられる様な容姿ではないと思いますが」
「ハァー、嫁は本当に自覚が無いな、そこらの令嬢よりも美人だぞ、それに知的な美しさがあるんだな、俺はそこに惚れたんだバカっぽくないもんな」
「えっ、そうなんですか、まぁ、殿方の好みも千差万別ですものね、私も旦那様の事を愛してますわ、両想いの夫婦なれるなんて幸せです」
レティリアは旦那様を愛していると言わないと、また寝室へ連れ込まれそうなのでご機嫌を取る為に旦那様に伝えた。
しかし夜なると旦那様は獣の様にレティリアを『愛している』と耳元で囁かれ激しく愛情をぶつけてくるし、レティリアは旦那様の自分へ向けられる愛の重さを思い知らされた。
朝を迎えてレティリアは遅めにソフィアに起こされて目覚めると、ソフィアが私を見て顔が真っ赤に染まるのを見てどうしたのだろうと思った。
「ソフィア、何で私を見て顔を赤くしているの」
「奥様あの手鏡で首筋をご覧くださればお分かりになると思います」
ソフィアは鏡台の引き出しから手鏡を取り出してレティリアに手渡す。
「えっ、なにこれ、ひょっとしてキスマークというものなの、うわ~、胸元まで付いてる。なんか痛いなと思ったけど、これの所為だったの旦那様は獣です!」
私の首筋から胸元まで左右両方にキスマークが連なる様に沢山付けられていた。
「あの奥様、今ですね旦那様に来客中なのですが、何でもラテラ王国のラディス王子がお見えなのですが、ぜひ奥様に挨拶をしたいと申してますので首元が隠れるドレスにしましょう」
「えっ、そうなの、こんな物を見られたら恥ずかしいわよ、そうしてくれる」
「分かりましたは直ぐに用意致します」
「でも何でラテラ王国のラティス王子が家に来てるの」
「え~と、これと・・えっ、何でも騎士学園時代にラディス王子が留学に来ていたらしく、それ以来の友人だと言う事にしいです」
ラディス王子が旦那様のご友人だと知ったので、とりあえず首元が隠れるワンピースを着てからダイニングルームに先に行き、軽く朝食を食べてからお会いすることにした。
レティリアがダイニングルームへ行くと、旦那様と見慣れない殿方が朝食を食べていたので、私は挨拶をしてから自分の席に着く。
「お早う御座います。そちらの殿方がラディス王子様でいらっしゃいますか、始めましてティアスの妻レティリアで御座います。以後顔見知りおきをお願い致します」
レティリアは日焼けした肌で逞しい肉体美を見て、この殿方は私の作品のモデルになると見て親しくしても好いと思った。
「あぁ、あんたがティアスの嫁さんか俺はラディスだ。ここの料理は上手いな、これからちょくちょくお邪魔するから宜しくな、あ~、堅苦しいのは苦手だから普段通りに喋ってくれて良いぞ」
ラディス王子は爽やかな笑顔でレティリアを見て挨拶をする。
「そうですか、分かりましたわ、そうさせて頂きます」
「あぁ、俺も暫らくここで宿泊させて貰うぞ、ここは住み心地が良いなトイレとか綺麗だしな洗浄式トイレというだな、この辺の高級ホテルよりも綺麗で便利だしセキュリティーも完璧だもんな」
「あら、もうそこまで御見通しなのですね」
「それでさ、厨房にあった冷蔵庫かあれが欲しいだけど売ってくれるか」
「えぇ、ラテラ王国は我が国と同盟国ですし、それに昆布を買付けさせて頂いてますもの問題ないですけど、幾つ程お買い求めになるのですか」
「あぁ、そうだなとりあえず1個かな家の厨房に置きたいし、酒用の冷蔵庫もあるんだよなそれを2個だな、それでな昆布を何に使っているか教えてくれるか」
「先ずは大型冷蔵庫を1個と小型を2個で宜しいですか」
「あぁ、それで良いぞ、それで昆布を何に使っているか教えてくれるか」
「あ~、昆布ですか主に干して出汁を取るのに使ってますわ、他にもあるのですが説明が面倒なので、ここの泊るのでしたら実体験できると思いますわ」
「出汁か、昆布から出汁が取れるのかなるほどな、そんな発想が良く浮かんだな」
「えぇ、まぁ、そこはまぁ女の秘め事ですわ、ねぇ、旦那様」
「まぁ、その辺は深く追求しないでくれ」
「そうか、しかし赤い閃光と言われた男がな、そこまで惚れる女って興味が湧くな、でも幾ら何でも嫁さんにキスマーク付け過ぎだろう」
そんなどうでもいい様な下らない話の後に騎士学園時代の話を聞いた時はレティリアは面白く感じながら朝食を頂いていた。
「あの奥様、リティア様がおいでですが応接室へご案内しても宜しいですか」
「リティアが来たの」
「チョット待った。そのリティア様って嫁さんとはどう言う関係なんだ」
「えっ、私の従姉よ一つ上だけど公爵領に在るキリアス商会の店長をしているわ」
「おっ、ならここに連れて来てくれよ、俺に紹介してくれよ」
ラディスはレティリアの従姉なら期待できると思い会う事にした。
という訳で従姉のリティアがダイニングルームへ案内されて来て、リティアは不機嫌な表情しながら挨拶をする。
「お早う御座います。公爵領のキリアス商会の店長しておりますリティアで御座います。以後顔見知りおき下さいませ」
「リティア、ゴメンね、隣に座ってくれる」
「はい、それでは失礼して・・・レティ、これはどいう事よ」
リティアはレティリアの隣に座ると、レティリアの耳元で小さい声で文句を言う。
「ほぅ、中々の可愛い顔してるな、どうだ俺の嫁さんに成らないか」
「ハッ、行き成り初対面で何を言うのですか、ところで貴方はどこの殿方のなのですか」
「あぁ、俺かラテラ王国の王子のラディスだ。宜しくなリティア」
「ラテラ王国の王子ですか、それならなおさら結婚相手を選ぶならもっと慎重になさった方が宜しくてよ」
「あれ、リティアには恋人が居るのか」
「いいえ、居ませんけど、だからと言って私は平民です。王家の王子なら貴族かどこかの王家の姫君とかを娶った方が宜しいのではないですか」
「そうか、君はレティリア殿の従姉だろう、公爵家の血筋なら問題ないじゃないか、それに俺が王子と知って反論する度胸があるって言うのが好いな」
「はぁ~、ティアス閣下、この王子に何とか言ってください。お願いします」
「えっ、流石は嫁の従姉だな、ラディスの好みに見事にハマってるからな、俺は好いと思うがな、こいつは身分よりも中身を重視するからな」
「そんな、レティも何とか言ってよ、私が王妃とかになったらどうするのよ」
「えっ、まぁ、好いじゃないの、リティアも年頃だし結婚したら良いじゃないの、ラテラ王国の王子よきっとリティアを幸せにしてくれわよ」
レティリアとしてはリティアがラテラ王国の王家に嫁いで貰えば、ラテラ王国とさらに太いパイプが出来ると判断した。
独身思考のリティアにとって人生最悪な日になるとは、ただレティリアに新作の小説の製本を届けに会う為に屋敷に訪問しただけだった。
まさか偶然居合せたラテラ王国の王子に行き成り一目惚れされてプロポーズされるとは夢にも思わず、まさかの予想外の展開に混乱する。
お読み頂き、ありがとう御座います。
もし面白いと思い頂けたなら、ブックマーク、いいね、リアクションの評価をして頂きますと励みになりますので、宜しくお願い致します。




