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46部隊の野営地の近くの空き地に、隊員たちが集まっている。
「もうすぐね・・・」
全員、真上を向いていた。
GBUシステムを搭載した宇宙船は大気圏突入時の大気摩擦は生じないため、最短距離で宇宙から地表に降りてくるのだ。
「いい加減、首が痛えぜ・・・」「出迎える必要、無くね?」「いやあ、やっぱ見てえじゃん?」
隊員たちは文句を言いながらも、真上を見つめることをやめようとしない。
「来たわ」
キャロルがイヤカムからの情報を、周囲の隊員たちに知らせる。
雲一つない青空に小さな点が見えると、徐々に大きくなり近づく様子がわかる。音もなく接近する宇宙船は上空100mほどで停止し、着陸用のランディングレッグを船体から出し始めた。
「オラッ、場所を開けろ!! ぼやぼやしてっと潰されるぞ!!」
ローガンがぼけっと宇宙船を眺めている隊員たちに活を入れる。蜘蛛の子を散らすように、隊員たちは空き地から周囲の木陰へと走っていった。
着陸したDPWDの宇宙船は全長50mほどで、輸送用の宇宙船としてはかなり小型の部類に入る。船体の前後には3Gが搭載しているモノよりも遥かに大きなGBUシステムが2基搭載されていて、中央の荷室は30mほどあるかないか。3Gなら2機がやっとのスペースしかないだろう。
船体後部の大きなハッチが開き、大きな台車に乗ったコンテナが次々と運び出されていく。
隊員たちは砂糖に群がるアリのように、コンテナの物資に集まっていった。
「はじめまして。DPWDのカシアン・クロイツです」
「私が隊長のローガン・ストラスバーグだ。よろしく頼む」
二人が握手するのを、クリューはマロウと遠めに見ていた。
「2年前とは違うのが来たな・・・」
「なあ、マロウさん」
「何だ?」
「あの人たちは、何でウチを支援してくれるんだ?」
「ああ、ゼナの嬢ちゃんを買ってるんだよ」
「ゼナを?」
「まだ隊長が本隊にいた頃だがな、12歳のゼナが3Gで派手な活躍をしたんだよ。それがDPWDの目に留まったようでな・・・」
「オレと同じぐらいのときか・・・」
「DPWDは嬢ちゃんをスカウトしたんだが、ゼナが断ったらしくてな。隊長はDPWDに行かせたかったみたいなんだが・・・」
「・・・それで?」
「何か本隊とすったもんだしたみたいで、隊長もゼナもこの46部隊に飛ばされてな・・・」
「・・・そっか」
「DPWDはウチを支援してるんじゃなくて、要はゼナの嬢ちゃん個人を支援してるってことだ。企業にとってはいい広告塔になるんだろうよ」
「ふ~ん・・・」
クリューを挑発するように言うマロウだが、思ったよりクリューは食いついてこない。
「何だ? 羨ましくねえのか?」
「・・・いや、実験台にされんのは気が乗らねえかな」
「・・・若いねえ~」
マロウは人の悪い笑みを浮かべた。




