第342話 夜の地球と今の万博
無事に写真撮影が終わり、全員でそれぞれ書いた書いたサインが額縁に入れられる。
「市長さん、他の絵を外して額縁に入れる物では無いと思うんですけど……」
「レイさん、そんな事ないです。重要な物は急ぎで保管しないといけないです」
〝市長の方が、価値が分かって居て草ww〝
〝レイちゃんは、自分のサインの価値が分かって居ない〝
〝殺戮人形、レイ参上!(1/1)とかプレミアム価値過ぎる〝
「そうなのかな?たかが、サインだよ?」
どうやら、レイにとってはサインなんて文字列を書いた物に過ぎない。サイン提案も段ボールに貼られた紙の順番を替える為の方便でしか無かったたのだ。
このレイ達のサインは後に万博で展示され、米国パビリオン等と同じレベルの集客力を生むことになるのは別な話。
「さて、次は、万博に発送直前の【夜の地球】になります」
市長は、市役所に併設している会議室に案内する。
そこに置かれていたのは、金と黒で光る地球儀。
「わぁ、リーリエ、綺麗ですわ」
「すごい、エリーお姉さま綺麗!」
金と銀の公爵令嬢達が声を上げる。
〝おま、綺麗〝
〝2人もキレイですわ〝
〝地球儀と2人どっちもキレイやなぁ……〝
「あ、そうだ、カメラマンさん一人づつ写真撮って!まずはエリーちゃん!」
エリーちゃんが地球機の左側に立ち撮影を終え、次にリーリエちゃんが地球儀の右側に立ち撮影をする。
撮影を終えて、カメラマンと一緒にデータ見たレイは写真を見て提案をする。
「ふと思ったんだけど、入場料を取って、来場者特典でこの写真をプレゼントにしたら人増えそうだよね……その費用を能登の復興に使いますって言っても誰も文句言わな気がする。万博もまだ延期中だし出来そうな気がする」
そう、この世界の万博はまだ始まっていない。理由は、パビリオン建築費の未払いによる工事の遅延。
今までこういう大型行事の建物の建築は、プロジェクトを通電とかが一括して請け負い、関係者が天下りしている信頼できる会社に依頼をしていた。
しかし、オリンピック時にそれが、談合として世間から非難されプロジェクトを通電が管理出来なくなった。
それにより、何が起きたか?
入札で建築費用が安い業者が入札するようになったのだ。
中には、安い建築用で作る良い企業もあったが、中に下請け孫請けに仕事をやらせ前金すら支払わない悪質な企業がある。
割合にして、善い会社1割、悪い会社9割。
その結果、下請けや孫請けが支払いが完了するまで工期を延期。ほとんどの国のパビリオンの建設が終っておらず万博は延期されたのだ。
「そして、俺は……この脚立を借りますね」
脚立を借り地球儀の裏側に脚立を置くとその上に乗り、地球儀の上で両手を広げる。
カソックと呼ばれる聖職者が着る高い襟、長い袖、そしてフロントボタンが特徴で服の端の色は枢機卿の朱色で統一された服を着て、所々に金色と銀色の刺繍が入たミニスカートを履いた少女が黒い地球儀を上から覗くように見ている。
まるで、その様は……。
「くくく、我こそは殺戮人形!この世界は我の物なり」
〝悪の秘密結社の総帥かな?〝
〝どうみても、悪の世界征服で草ww〝
〝管理者がそれ言っちゃだめでしょww〝
カメラマンはローアングルで撮影し、ドローンも一緒にローアングルで配信中。
世界中のディスプレイには、黒と金色で彩られた地球儀とミニスカから覗く白い脚と人類未踏の最後のフロンティアの鼠径部を覆う布がチラリと映る。
〝くっ、悪の組織に入らざるを得ない〝
〝ショーツが見てしまった……〝
〝父さん、母さん、ごめんなさい悪の組織に入社します〝
どうやら、多くの視聴者は転んでしまった様だ。
「ショーツが見えている?別に布切れだし、水着と変わらないでしょ?」
「まったく、レイちゃんはもう少し、女の子として自覚を持った方が良いよ?」
後ろからテルちゃんが近づき、レイの両足を閉じる。先ほどまで見えていたショーツが、白い脚により見えなくなる。
それも、カメラマンはローアングルで撮影する。
〝狭き門より入れと聖書は言って居る〝
〝↑やめれそのセリフwwヴァチカンがブチ切れるww〝
〝どっちもエロい〝
「まぁ、最初のやつは、万博のスタンプラリーを完了したプレゼントにすればよいかもね、配るのは見えてない方で良いかも?」
全レイちゃんファンに、激震が走る。
万博のスタンプラリー会場は公式発表では214か所、これを全て回る必要がある。だが、全てを回れば、ショーツが映ったレイちゃんの特典が手に入るのだ。
全国、全世界のレイちゃんファン数億が万博のチケットを購入を始め、これにより万博のサーバーが堕ちた。
「さて、ルミちゃん、テルちゃん、神父さんも撮ろうぜ!」
言いながら閉じられた脚を開き、また見えそうになりテルちゃんが慌てて閉じる。
どうやら、レイは自分が女の子っていう感覚が足りない様だ。
残り、3人の撮影も行われていき撮影が全て終わったころには、ちょうど正午を指していた。
次回 崩れる建物と飛ぶ昼食




