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病弱系アイドル(演技)は暗黒卿(ゴスロリ系)の恰好でダンジョンで人助けをしたらバズってしまった件  作者: 奈楼小雪


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第341話 輪島市役所にて

 

 スーツ姿の市長を先頭に、公爵令嬢達エリーちゃんとリーリエちゃん、レイにテル、ルミちゃん、神父も一緒に着いていく。


 市役所の受付では、急造の印刷された紙を段ボールに貼り子供達が持って歓迎の為に今か今かっと待っていた。


「エリーちゃん、リーリエちゃん、輪島へようこそ!」


【迎大歓、島輪市へ!】


 急造しすぎて、持っている紙の順番も間違った様だ。


「「皆さん、歓迎ありがとうございます」」


 公爵令嬢達エリーちゃんとリーリエちゃんも日本語がオカシイのは分かって居るが、2人とも余計な突っ込みはせず、お礼の言葉を述べる。


 市長は思わず、印刷された紙を持って居る子供達を見て引きる。即興的配信リアルタイムリリースにより、ドローンはその様子も全国に配信中なのだ。


〝一体何が、市長の頬を引きらせせているのか分かったww〝

〝段ボールに貼った紙の順番ww〝

〝↑敢えて、みんなスルーしたのに突っ込むなよww〝


 せっかく、小学生の2人が突っ込まなかった事をコメントで指摘する馬鹿も居る。

 まぁ、多数の視聴者リスナーが居る配信の為、空気を読まない売名行為の様な人間もいるのだ。


 後ろの方で、子供達にこの段ボールを持たせた親達の中にも、この配信を見ていた人達が居たのだろうか、後方が少しザワザワとし、子供達も不安そうな顔をする。


『エリーちゃん、リーリエちゃん、折角だから皆で写真撮りましょう?』


 両手をパンパンと叩き、ルミちゃんが全員の注目を受けながら提案をした。


(レイちゃん、テルちゃん、これに合わせて段ボールの順番変えてね)


 ルミとレイは新人類(ニュータイプ)、テルちゃんは適合者(コーディネーター)であり念話で会話が出来るので脳内でルミちゃんは指示も出す。


「せっかくだから、サイン書こうぜ!太い油性ペンありますか?」

「あ、あります、どうぞ!」

「ありがとうございます」


 レイは受け取ると、段ボールに貼られた紙にデカデカとサインをする。


 殺戮人形マーダードール、レイ参上!(1/1)


「これが、記念すべきシリアル番号、1/1のサインだぜ!」


 ルミちゃん、テルちゃん、エリーちゃん、リーリエちゃんも順に違う段ボールにサインをしていく。


「神父さんも枢機卿なんだから、サインしたら?」

「いや、私は書くこともないのですが……」

「あ、そうだ!次期、教皇参上!でも良いんじゃないのかな?」


 今度は、神父さんの顔が引きりそうになるが回避。流石、長年の枢機卿として仕事をして来ただけある。


〝次期、教皇参上ww〝

〝さすが、枢機卿、顔色1つ変えていないw〝

〝どうじて、レイちゃんは、ぞういう事いうの?〝


「イヤ、だって、このオッサン、お菓子くれるいい人だし、皆に普通に接してくれるし、教皇が何をするのか知らんけど、何か向いているかなって思っただけだけど?」


 レイの【敵】か【味方】の基準は【悪意や怯えを持つか】【それ以外】でしか無い。

 その基準から判断すると神父のオッサンは味方であり、良い人間と判断される。


 繰り返すがこの配信は、世界中に配信されており、世界中の指導者及び、ヴァチカンを含む宗教関係者も核兵器発射可能なを持つ最新魔導車(ネオマギウスカー)管理者(コントローラー)としても日々の動向が注視されている。


〝お菓子をくれる良い人ww教皇が何をするか知らんww〝

〝↑この言葉だけで、ヴァチカン君の権威がお菓子に負けたのは確実〝

〝でも、タイミングが悪いww今の教皇は体調不良だからね……〝


 そう、今の教皇は体調不調で公務をキャンセル事が多い。一部の枢機卿の間では、すでに次期、教皇への根回しが行われている最中だ。


 この神父は全く、教皇とは興味がない。なぜなら、神父がしたいのは教会への奉仕では無く、救いを必要としている人々への救済であるからだ。


 教会には、二種類ある。

 教会(人々の祈りの場)、教会(組織)である。分かりやすく言うと前者は会社でいうと現場、後者は会社でいう経営層。


 枢機卿という立ち位置は、現場と経営層の間に挟まれる管理職の様な物。この神父は現場を好み、現物ぞくぶつ的な救いによる人々を救済している。


 どういう事かというと、神父は災害にあった関係者を慰問する時は言葉では無く、現場で必要な援助物資や運転資金を密かに渡して多くの人達からとても慕われているのだ。


 だからこそ、レイの「次期、教皇参上!」っというのは神父からして見れば、自分のやりたいことを失われる可能性がある提案なのだ。


「うーん、俺は思いつかないから、神父さんが何か考えてよ!」


 ぶん投げた、神父にレイはぶん投げた。

 神父は暫く考えて、文字を書く。


【人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい】


 聖書で黄金律といわれる、マタイによる福音書7章12節の内容。

 黄金律は、他者を思いやり、尊重する行動を促す基本的な道徳規範として、多くの宗教や哲学に共通する原則になっている。


〝流石、宗教感の無い全方位に向けた内容ですね〝

〝レイちゃんが向いてるかもっていう理由が分かった気がする〝

〝あー、何か分かった気がする〝


 本人の考えに反して、評判が急激に上がっていく。


『みんなー、サインした?じゃ、写真撮るよ!カメラマンさん宜しくお願い致しますわ』


【大歓迎、輪島市へ!】


 ダンボールの板が正しい順番に並び替え、ルミちゃん声と共に子供達と親、全員が並び写真が撮られる。


次回 夜の地球と今の万博

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