第333話 道の駅高松の混乱と新しい車
道の駅、たかまつ。
震災以降は、自衛隊や災害復興関係者以外が停車し買い物とトイレしかする事が無い所に急激に人が増え始めた。
「あれ、一気に人が増えたわね」
「何かあったのかしら?」
受付嬢達は自分の投稿によって各メディアが、金と銀の公爵令嬢達にインタビューをしようと狙っている来ていることに全く気がついていない。
駐車場には放送車が多数停車し、それ以外にもフリーのマスメディアという炎上系とか配信系の訳の分からない連中が車に乗って押し寄せ中だ。
「ね、お姉ちゃん達、この投稿ってお姉さんがしたの?」
「あ、この投稿ですか?あ、しましたよ」
「マジかよ、皆さん聞きました?認めましたよ!」
「あ、あなたは一体」
「私、こういう物です」
男は、受付嬢に名刺を渡す。
名刺には、【ハイパーウルトラメディア創造者、ゴレゴレ】と書かれている。
元炎上系配信者の炎上円禍が聞いたら、「よくも、まぁ、人の言葉や行動の重箱を突っいて炎上を起こす人間が創造者を名乗れるな」とイヤミを言いそうだ。
一方、そのころ、金と銀の公爵令嬢達達はというと……。
「リーリエ、海、冷たくて気持ちいですわ」
「エリーちゃんお姉ちゃん、5月の海って足がジンジンする」
トイレで和服から洋服に着替え、海辺で波と戯れている。波が引くと海に向かって行き、押し寄せると陸側に戻る。
これを飽きる事なく、ずっと繰り返している。
「楽しそうで何よりだね……」
「ルミちゃん何食べているの?」
『さっき買ったお菓子ですわ、食べます?』
「うん、食べる!」
ルミちゃんは、先ほどの売店で買った羊羹を食べている。それにしても、なぜ、こんな美少女達が海辺にいるのに誰も気がつかないのか?
理由は、全員が右手の薬指につけている指輪が原因だ。この指輪は、業値取引で手に入る隠者リング。
レイ、ルミ、テルも業値が百万ポイント貯まる事に自動購入して居たらダブって購入されていたので神父と、金と銀の公爵令嬢達に渡したのだ。
このリングの特徴は、自分の周囲に居る人間の平均値の姿に変身し隠れる事ができるという能力。
そのため、人並み外れた美しい顔を持って居る少女達は、隠者リングの効果で少し顔が良い醬油顔の黒髪の日本人になっている。
そのころ、道の駅たかまつでは、大変な事態が発生中。
「おい、どこにも居ないぞ!」
「トイレも探したか?」
「イエ、どこに隠した!」
各メディア関係者や上系とか配信系の訳の分からない連中が、道の駅の店内を血眼になりながら探す。
協力するという事をせず、スクープを狙う為に自分だけで探し周り、周りを見ていないため、他の記者と衝突する。
「ちゃんと前見て歩けよ、この馬鹿!」
「なんだと!表出ろや!」
胸倉を掴み、喧嘩を開始。
「きゃー警察呼んで!」
「させるか!捕まってたまるか!」
スマホで警察を呼ぼうとした受付嬢が、他の配信者に殴られスマホを奪われる。勿論、その様子は他の配信者によって暴露配信されている訳で……。
〝うぁ、道の駅たかまつで大乱闘だと……〝
〝どうやら公爵令嬢達の独占インタビュー狙いのマスゴミが押し掛けたらしい〝
〝殴りあっているのは、配信者同士やね……〝
その配信を見ていた視聴者により、無事通報される事になる。
「アツい、誰か水を!」
「うるせー、子供の顔をのぞき見やがってこの変態が!」
食堂では、小学生位の子供の顔を確認し回っていた報道関係者と子供の親が口論になり、親が出来立てのラーメンを報道関係者にぶっかけて馬乗りになり殴り始める。
「ど、どうしてこんなにメチャクチャになっちゃったの……」
殴られなかった受付嬢が、至る所で喧嘩をしている人々を見ながら呟く。
その横を少し大柄で醬油顔の日本人が、多数のお土産や食品をビニール袋に入れて通り過ぎていく。その場に居る全員が大柄の日本人に気付かず、乱闘の現場に向かって行く。
大柄の日本人は海岸で海と戯れたり、羊羹を食べて休んでいる日本人顔の少女達に話しかける。
「皆さん、壊れた車の替わりですが、私の親友が能登に行く途中だったので乗せてくれるそうです」
丁度、神父のスマホが振動し、スマホを取る。
「え、来た?ずいぶん早いですね!駐車場に入れないからドッグランの辺りに来て欲しい?分かりました、今行きます」
『2人ともー、行くよー』
「「ハーイ、ルミさん分かりましたー」」
金と銀の公爵令嬢達は海から出て、近くの水道で足を洗うとサンダルを履いて皆の元に戻っていく。
「さて、即興的配信をしますか?」
配信用のドローンを起動させる。
〝配信キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!、ン誰だ?〝
〝一体何者……標準的な醬油顔の日本人さんが映って草ww〝
「皆、もう、指輪を外して」
全員が指輪を外すと何時もの面子の姿が露わになった。
〝指輪を外すと美少女とイケオジが姿を見せた!〝
〝その指輪、姿を隠蔽する指輪やなぁ!〝
「やっほ、神父!この子達だね!乗った、乗った!」
「よろしく、マイフレンド、では皆さん乗りますよ!」
全員が車に乗り込み道の駅、たかまつから離脱する。6人全員+沢山の荷物が乗られる車の正体とは?
次回 道の駅高松アフターと独占インタビュー




