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病弱系アイドル(演技)は暗黒卿(ゴスロリ系)の恰好でダンジョンで人助けをしたらバズってしまった件  作者: 奈楼小雪


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第332話 道の駅たかまつで休憩&終える車

 

 能登の入り口と言われる里山海道高松SAにある、道の駅高松。


「今日もGWの二日目、県外の面倒くさい客の対応だー」

「まったく、口が悪い」

「だって、実際そうだし」


 店員同士が開店前の愚痴を言い合っている。この道の駅、通常は午前9時から営業だがGWという事もあり、少し開店時間を繰り上げて8時から営業を開始している。


 GWという事もあり、県外からの観光客がここを使用し、彼等が担当しているのは、観光客向けの情報インフォメーションセンター。

 

 次から次へと変な客がやってくるので、彼等も愚痴を言いたいのだ。


 どんな客が多いのか?


 例えば


「子供が熱を出したので、お勧めの病院を教えて欲しい」

「道の駅でお酒が置いてないんだけど?売る様に言ってくれない?」

「カワイイね!今日の夜どうかな?俺の股間のギアは君を見てドライブだぜ」


 っという感じのセクハラやカスハラみたいな物が多いのだ。


「まぁ、外国人は減って日本人相手だとやりやすいよね」

「そうだね、日本語が通じるだけマシかも……」


 ダンジョンさんの世界のバージョンアップは、この能登半島にも影響を与えている。


 マイナス業値カルマの外国人観光客は入国禁止、自国に強制送還され外国人観光客が居なくなり、最初の週は売り上げがガクンっと下がった。


 その後は、【能登半島震災特別支援法】の可決により能登に向かう企業関係者や自衛隊員等が多数利用中だ。


「自衛隊の人達も毎日能登に送られて大変だわよね……」

「一か月単位で入れ替わって帰りにお土産を買ってくれる良いお客さんって売り場が言ってたわ」


 特別支援法により、自衛隊は道を塞ぎ放置されている土砂や建築物の排除、発生した産業廃棄物は自衛隊によって、指定企業に運搬するという任務を遂行している。


 この任務で特筆すべきは、ブラック気質があった自衛隊員も昨今のワークライフバランスの世論に押されて支援法で派遣された自衛隊は1ヶ月に一回の頻度で部隊の入れ替えが行われている点だ。


 そんな自衛隊員も人の子であり、家族もおり帰る時にお土産を購入したい。

 でも、能登とか震災地域で買うとマスコミから【旅行気分か!】っと叩かれてしまうので、能登から離れた道の駅でお土産を買って帰るのだ。


 それは能登の住民も理解しており、住民は貴重な外貨獲得の為、道の駅まで軽トラで地域の名産を運び青空市場で販売をしている。


「あら、施設管理官が来たわよ?何かがあったのかしら」


 この道の駅は設置したのは、石川県だが管理者は県が指定した団体が管理者だ。


「普段は出不精(でぶしょう)で管理人室で監視カメラとテレビ見ながらポテチ喰ってるのに何しに来たのかしら?しかもスーツなんて来て」

「お、ちょうどよい所に、お前達、これから重要な人たちが来るから失礼が無い様に!」


 管理者は慌てながら、周囲の社員に言いながら自分は外に出て何かを待っている。


「一体、何を待っているのかしら?」

「県の偉い人とか?」


 言い合っている所に、赤い高級車が姿を見せる。施設管理官は、それに気がついたのか手を振りながら、向かって行く。


 遠い所に止めようとしていた高級車にハンドサインで「こっちに止めて下さい」と出すと高級車は管理官の指示に従い、道の駅の休憩所の前に停止する。


 その車は、異常であった。

 後方の荷物を入れるバッグドアは、ひしゃげで壊れており車の天井部には人が乗っている。


「なにあれ?違法車?車の天井に載るとか無法すぎる……上級国民かしら」

「とりあえず、写真とってSNSに上げておくね。タグは#上級国民、#違法運転、#管理者ペコペコ、#道の駅たかまつ、ってしとくね」


 どうやら、この受付嬢たちはコンプライアンスという概念が頭から抜け落ちていた様だ。すぐさま、この投稿はSNSを巡回中で能登を旅行予定のインフルエンサーが拾い上げ拡散を開始。


〝上級国民wwタグにワロタww〝

〝そのお方は、上級国民どころか、天上人やぞww〝

〝道の駅、たかまつ行くか……あと、コイツラを調べないと〝

〝↑すでに、調査班が動いている〝


 SNSでは、受付嬢の投稿について多数のコメントがされており、勝手に投稿した受付嬢たちの身元の特定が始まる。


「本日は、わが道の駅にようこそ」

「わざわざ、歓迎ありがとうございます、こんな所に止めて良かったのですか?」

「もちろん、神父様イヤ、枢機卿様、上から皆様を最高のもてなしをするように先ほど電話がありました」


 そう、管理者がビシッと慣れないスーツを着て迎えたのは理由があるのだ。


 管理団体の一番偉い人から、彼と彼女達を迎えるように指示が朝一であったのだ。

 もちろん、偉い人からは「歓迎に失敗した場合は……どうなるかは分かって居るよね」っと暗に示されている。


「朝から色々とありましたが、綺麗な海の風景ですわ!」

「朝からすごかったね!凄い綺麗な海!」


 言い合いながら、降りて来たのは黄色に黒馬の模様(フェ〇ーリ)から降りてきたのは、金髪の公爵令嬢(エリーちゃん)銀髪の美しい公爵令嬢(リーリエちゃん)

 そして、同じく銀髪のルミちゃんとセミロングの茶髪のテルちゃんが降り、最後に天井から赤いショートヘアのレイが降り立つ。


『皆さん、まずは、お花摘みに行きますわ』

「お姉さま和服でトイレってどうやってするのでしょうか……」

「リーリエちゃん、教えてあげるから安心してね」

「テルさん、よろしくお願いいたします」


 少女達がお花摘みに向かい、姿が消えた時だった。ガラン、ゴトゴトっと音っと共に赤兎馬(フェ〇ーリ)が寿命を迎えた。


次回 道の駅高松の混乱と新しい車

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