第12話
当たり前の日々に退屈していますか?突然、当たり前ではない日常に放り込まれたら、貴方は何をしているでしょうか?
「シン、ありがとう!」
「えぇ、お母さん、良くなると良いですね。」
ボク達は崖を後にし、来た道を足早に戻って行った。
トザス王国に着くと、国民の皆さんはやはり王子達と同じ大きさで、ボクは巨人として皆さんに警戒心を与えた様だったが、王子が丁寧に現王に説明して、聡明な王はボクの王国への入国を快諾してくれた。
今じゃ王子達より更に小さなイタズラ好きの子供たちが僕のそばに寄って突っついてくる様になった。
この国に少し馴染んでしまったボクはどうやって戻れば良いのかをすっかり忘れていた。
そこで王子に出会う前の話を王子に相談してみた。
王子はその様な世界を知らないし、聞いた事が無いと言っていた。
そもそも、ボクは巨人扱いとなっているが、巨人はこの世界で見た事がなく、言い伝えの中で世界を救う英雄だったという。
やたら羨望の眼差しを受けると思ったらそういう事だったのかと思ったが、生憎ボクは英雄とは程遠い人間なのでその様な目で見られても困ってしまうと王子に伝えた。
すると王子は薬草で母親が回復してきた事を話、王子の中でボクは英雄だと伝えてくれた。
こんなにはっきりと褒められた事がなかったのでボクは何も答えられず、うろたえるだけだった。
今日も1日無事過ごせて良かった。




