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第11話
当たり前の日々に退屈していますか?突然、当たり前ではない日常に放り込まれたら、貴方は何をしているでしょうか?
高台の近くに生えている気にロープを巻きつけて、そのロープを命綱に崖を下って行くのが唯一の方法の様だ。
ダガルや王子の体格を考えるとその3倍はあるボクの体格をこのロープが支えられるのかかなり不安があった。
その表情を察してか、リオン王子がボクに近づき、
「このロープはトザス王国の神官の祈りが捧げられている。
勇気ある者を護ってくれる。」
そうしてボクの手を握って祈りを捧げてくれた。
何か不思議な温かい感覚があり、ボクは不思議と恐怖心がなくなっていた。
「リオン王子、ありがとう。
いってきます。」
ボクは崖を下っていき、ミズクサに辿り着くとミズクサを丁寧に刈り取った。
ミズクサは触れるとまるで水を触っている様な草とは思えない不思議な感覚だった。
渡された籠いっぱいにミズクサを入れて戻る準備をした。
振り返るとさっき見た景色とは違う景色に見えた。
それは、幼い時に母親と歩きながら見た夕日と似ていた。
崖から戻ると、リオン王子が満面の笑みで迎えてくれた。
今日も1日無事過ごせて良かった。




