表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】高卒、無職、ボッチの俺が、現代ダンジョンで億を稼げたワケ〜会社が倒産して無職になったので、今日から秘密のダンジョンに潜って稼いでいこうと思います〜  作者: 砂糖 多労
第3章 ボッチ男とオタク少女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

124/279

第19話 セールスはお断り!①

「どうぞ。紅茶だ。結構美味しく淹れられたと思う」

「いえいえ。お気遣いなく」


 俺たちはあの後すぐにダンジョンから脱出して雅の工房にきていた。

 雅のことが心配だったのでついてきたのだ。


 だが、ダンジョン脱出直後はかなり落ち込んでいるように見えた雅は工房に戻る頃には普通の状態に戻っていた。


「心配をかけてしまったね」

「いや、気にする必要ないよ。いらないおせっかいだったみたいだし」


 俺たちは出されたハーブティーに口をつける。

 なんかホッとする味だ。


 リラックス効果のあるハーブティーかな?

 カモミールとか?


 俺たちも緊張していたから、このハーブティーを出してくれたのかもしれない。

 他人に気を使えるってことは普段通りくらいには戻ってるみたいだな。


「いらないおせっかいなんてことはないよ。実際、かなり落ち込んでいたし。でも、落ち込んでいても仕方ないと思ってね。うん、美味しい」


 雅もテーブルにつき、ハーブティーに口をつける。

 そして美味しそうに少しハーブティーを飲み、ホッと息を吐く。


 なんというか、雅って黙ってれば美少女だから、こういうハイソな感じがかなり似合うよな。

 絵になるというか。


 そういえば、雅の家って結構いい家らしいので、雅は名家のお嬢様ってことになるのか。


「ん? どうかしたかい?」

「いや、なんでもない」

「そうか」


 雅はティーカップをソーサーに置いて話し始めた。


「もともと、偽エリクサーでもダメかもしれないとは思っていたんだ。言った通り、イレギュラーなトラップの呪いだから、呪いもイレギュラーの可能性が高かった。落ち込んでしまったのは、黒鍛冶師のジョブと同時に偽エリクサーが出たから、これはもう治るだろうと勝手に勘違いしてしまったせいだ。期待が大きかった分その反動がきてね。三人にはいらぬ心配をかけてしまった。本当にすまなかった」


 雅は深々と頭を下げる。


「いや、俺たちは被害を受けたわけじゃないんだから、頭を下げる必要ないよ」

「そうだよ! 雅さんは何も悪くないよ! 呪いを受けたのだって雅さんのせいじゃないんだから!」

「私のほうこそ変なタイミングで手に入れてしまってごめんなさい」


 今度は京子が頭を下げてしまう。


「あ! 頭を上げてくれ! 京子くん。京子くんは何も悪くないよ」

「でも……」

「むしろ、僕こそ、京子くんの譲ってくれた偽エリクサーを有効活用できなくてすまない」

「いえ。あれは他に使い道もなかったので……」


 雅と京子はお互いに頭を下げ合う。

 俺としてはどちらも悪くはないと思う。


 悪かったのはタイミングか。

 ある意味、ドロップを管理していそうな運営が悪いと言っていいかもしれない。


 まあ、運営を敵に回してもいいことなさそうだし、そんなことは言わないけど。


「……とりあえず、謝罪はやめにしないか。誰も悪くない。それでいいじゃないか」

「そうだな」

「そうですね」


 俺の一言で謎の謝罪合戦は終わりを告げた。

 どうやら、二人ともやめ時を窺っていたみたいだ。


 謝罪合戦になると、やめ時がわからなくなるんだよな。

 こっちの謝罪が伝わってることはなんとなくわかるんだけど、こっちが先にやめると相手に悪いと思っていないという印象を与えてしまいそうだし、かと言って相手側もおんなじように思っているから相手も謝罪をやめないし。


 こういう時は第三者が仲裁に入るのが一番だ。


 それに、これからの話をしたいからさっさと話を次に進めたい。


「それで、雅はこれからどうするつもりなんだ?」

「どうするとは?」

「ジョブはどうするんだ? あと、偽エリクサーがダメだったみたいだし、もうダンジョンには潜らないのか?」


 こういう状況になってしまったから、雅が今後どうするのかは聞いておきたかった。

 それによって俺たちが今後どうするかが変わってくるからな。


 もともと、偽エリクサーで足を直すと言うのが雅のダンジョン探索の目的だった。

 偽エリクサーが足の呪いに有効でないのであれば、予定を変える必要があるはずだ。


 ダンジョン探索自体も好きなようだし、まだダンジョンに潜るつもりで入るみたいだが。


「あぁ。ジョブについてはせっかく出たし魔導装備技師にしようと思っている。今魔導装備技師にしてみているんだが、デメリットもなさそうだしね」

「そうか」


 もともと、ダンジョン内では足が治るまでは魔導装備技師にしようか悩んでいたようだし、妥当な選択だろう。


「ダンジョンにもサグルたちが迷惑でなければこれからも一緒に潜れればと思っているがどうだろうか?」

「それは願ったりだよ」


 俺は雅が一緒に潜ってくれると聞いて、胸を撫で下ろす。


 俺たちは結構長時間連続でダンジョンに潜る。

 他のパーティは何度もダンジョンから脱出しながらダンジョン探索を続けるのに、俺たちは一気にボスまで行っちゃうからな。

 長時間のダンジョンダイブでも、京子の『快癒』で疲労は取り除けるし。


 だから、探索中に武器のメンテナンスも必要になってくる。


 そういう意味で、鍛冶師の雅がついてきてくれるのはかなり助かる。

 雅がついてきてくれないなら、何度もダンジョンから脱出しながらダンジョン攻略をすることになり、一つのダンジョンを攻略するのに数日必要になってしまうだろう。


「そうか。ありがとう。今後はもっと役に立てそうだしね」

「ん? どういう意味だ?」

「それは――」


――ピンポーン。


 俺たちが会話をしていると、チャイムの音が雅の工房に鳴り響いた。

お読みいただき、ありがとうございます。


次話は今日の夕方に投稿します。

第三章完結となる150話までは毎日一話以上更新します。


面白かったと思ったら☆で応援をよろしくお願いします。

そうすれば、もっと多くの読者に読んでもらえるようになるので。


WEB小説は初動が重要なので、これまでの暫定でいいので☆をつけてもらえると助かります。

評価は付け直し可能ですので、好きな時に評価ポイントを増減させてもらって大丈夫です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 既に夕方と言って良い時間帯ですが、お昼の更新お疲れ様です★^^b [気になる点] 雅が仲間になった!どうなる!? [一言] お昼分の更新お疲れ様です★夕方の更新も頑張って下さい!^^v
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ