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君を知って、恋を知る ~学校一の聖女様と秘密の同担オタクライフ~   作者: 浜焼き三太郎
第1章 君を知る

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23話 ふわふわ、どきどき

いつも読んでいただきありがとうございます!


今回はついにコラボカフェデート回です。


和風な外観に困惑したり、パンケーキの大きさに驚いたりと、二人らしいゆるい時間を書いてみました。


そして後半では、優斗にとってかなり心臓に悪いイベントも……?


少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!

それでは第23話、どうぞ!



「コラボカフェって、ここであってるよね?」


「だと、思います? なんか色々とすごいですね……。」


もう一度マップを確認するが、明らかにナビはこの場所を示している。


しかし何度見ても、入り口は薄黄色のぼんやりとした灯りに照らされ、木製の格子戸が据えられていた。


明らかに和風って感じの建物だった。


「ししおどし? って言うんですかね。初めて見ました。」


「神社とかによくあるやつね。まさかコラボカフェで見るなんて思ってもいなかったよ……。」


―――カコーン


竹の音が都会の喧騒に響いた。


「ともかく入ってみるか。」


「ですね。」


扉の前に恐る恐る近づき、取っ手を探していた時だった。


「ん、自動扉?」


ウィーン


「……。」


扉がひとりでに開いた。


どうやら雰囲気は和風っぽいけど、その他はオートマらしい。


予想外の出来事に面食らってしまった。


《いや、そこは手動じゃないのかよ。》


「なんか、自動で開きましたね。」


「うん。……それ僕も思った。」


宙ぶらりんになった手を下ろすと、中にいた店員さんと目が合った。


「いらっしゃいませ~。少々お待ちくださ~い。」


間延びしたような声を聞きながら、僕らは店内へと案内されるのを待つのだった。


***


「こちら、特製パンケーキになります。」


「わぁぁぁ~~! 美味しそうっ!!」


コトリと置かれたパンケーキを前に、早速写真を撮り始めた千春さん。


パシャパシャと、切りすぎなくらいのシャッター音が耳に響く。


「千春さん、大丈夫そう?」


「何がですか?」


「改めて見ても、かなりの量だけど……。」


分厚いパンケーキが三段重ねになり、その上には果物やホイップクリームがこれでもかと盛られていた。


正直、見てるこっちもお腹いっぱいになりそうだった。


「あぁ~……。うん。」


少し考え込む素振りを見せた後、急に悟ったような顔をする。


「優斗さん、知っていますか?」


ふにゅっとフォークの先をパンケーキに沈めた。


次にゆっくりと口へ運ぶ。


「女子って、甘い物なら無限に食べられるんですよ?」


そのままパクリと頬張った。


「ん~~っ! おいひい~~!!」


幸せそうな表情を浮かべる千春さん。


パンケーキに負けないくらい、ふわふわのほっぺを膨らませている。


まるでハムスターみたいだった。


「なるほど。だったら心配無さそうだ。」


「はいっ、そうれふ。」


「はははっ。なんだそれ。」


口元にチョコやらクリームやらを付けた千春さんを見て笑う。


クラスメイトたちが知らない千春さんを、今日だけは独り占めできている気がした。


心地よい満足感に浸りながら、ぼんやりとテーブルへ視線を落とす。


「優斗さん、どうかしましたか?」


「ん?」


気づけば、山のようだったパンケーキはすでに三分の二ほど姿を消していた。


当の本人はというと、幸せそうな顔で次の一口を頬張っている。


「いやぁ。あんまり千春さんが美味しそうに食べるから、僕も頼めばよかったなって……。」


「なら、今から頼んでみては?」


フルフルと僕は首を振った。


「これ食べた後に、あの量全部は厳しいよ。」


そう言って食べかけのオムライスへ視線を落とす。


既に半分以上を食べ終えてしまっていた。


そのせいか、お腹の空き容量は十分に無い。


「なるほど、そうでしたか……。」


それを聞いて、なぜか小さくパンケーキを切り分けた千春さん。


フォークを差し込み、軽く持ち上げる。


「なら私の少しあげますよ。」


「へっ?」


あろうことか、そのフォークは一直線に僕の口元へ向かってきた。


《おいおい、これってまさか?》


「はいっ。あ~ん。」


「ちょっ、一旦ま―――?!」


一斉に周囲から、生暖かい目で見られている気がする。


でも今はそれどころじゃない。


唐突に起きたラブコメシチュエーションに、ハラハラドキドキは止まらず。


この後の展開予測で、頭はいっぱいだった。


最後まで読んでいただきありがとうございました!


面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると励みになります!


今後ともよろしくお願いいたします。

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