第87話 大龍
「鳳凰からの協力が得られないどころか消滅してしまったとは……ここまでの苦労が水の泡じゃな。」
「……確かに」
鳳凰の協力が得られなくなってしまったのは痛手だが、宝刀・つまりは白虎の力は手に入れることができた。
「あと、残す四大厄災は大龍のみじゃな」
大龍か……。今までの四大厄災達は皆、俺の想像以上の強さだった。
他の2体と比べたら少し凄さが半減して見えるが、怪力と一体一体がそれぞれ強い数多の部下を有していた「鬼王」。
今は宝刀に入魂しているため、本人曰く力が半減しているらしいが、それでも凄まじい強さで天候を変幻自在に操る「白虎」。
そして、、、
自由自在に炎を操り、時には辺り一面を溶岩に沈める程の実力を持つ。自らの力を切り離した後もその力は健在だった「鳳凰」。
三体とも神や天使に引けを取らない強さだ。だが三体の内、現在協力を得られているのは部下を二名派遣してくれた「鬼王」と宝刀として力を貸してくれている「白虎」のみ。
正直…戦力として十分とは言えない。なんとしてでも「大龍」の協力を得なければいけない。
「それで、大龍はどこにいるんだ?」
「うむ、大龍が住んでおるのはここから少し南に下った場所にある"白龍の滝"じゃ」
「いかにも龍がいそうな名前の滝だな……」
「まぁ、それが名前の由来じゃろうからな」
~移動中~
白龍の滝までは案外時間がかからず、特に何かに襲われる事もなかった。
「ここが白龍の滝か?」
白龍の滝は俺が思っていたような滝ではなかった。よく見る滝の様に一点から水が流れているというよりは崖全体のあちこちから流れている感じだ。
「そうじゃな。わらわも来るのは久しぶりじゃ。」
「久しぶり……?来たことあるのか?」
「うむ、一時期この辺りに住んでいた事があってのぅ、大龍には色々と良くして貰ったんじゃ。」
ザッバーーンッ
唐突に滝壺から白い物が飛び出てくる。
「その声は葛葉か!」
飛び出て来た白い物、大龍は俺の事はそっちのけで葛葉に話しかける。
「元気だったか?しばらく顔を見せなかったから心配していたのだぞ?」
まるでお父さんだな……。
「久しぶりの再開で思い出話に花を咲かせたいところなんじゃが……今回は急ぎの用事があるんじゃ。」
「急ぎの用事?」
そう言うと葛葉はこちらに指を指してきた。
「まず紹介するんじゃが、こちらは連じゃ。神だったか天使だったかじゃ。」
一応今は天使なんだが……
雑な紹介だが、俺は一応大龍に頭を下げる。
「連だ。あなたの力を借りたくてここまで来た。」
「……無理だ。」
……へ?今なんて?
「この者に力を貸すのは無理だ!」
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆、巨砲(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




