第82話 一体化
……まずは鳳凰を制圧しないと"闇"に攻撃できない。だが、あまり傷付けたくもないな。
どうすればいいか……
「……私…守……」(私が守らなきゃ)
……苦しそうだな。
「……炎風……」(炎風)
紅い風が俺に向かって飛んでくる。鳳凰の後ろに隠れている"闇"が笑っているように俺には見えた。
「……なに、笑ってんだよ!」
飛んでくる風を宝刀で斬り伏せ、宝刀を満月に掲げる。
俺の行動に"闇"と鳳凰は一瞬驚いた様子を見せたが、鳳凰は攻撃体勢に入る。
鳳凰の羽毛の間から火の粉が出る。
……ま、まさか
火の粉はやがて炎に変わり、鳳凰の体は炎に包まれる。
「……炎翼衝……」(炎翼衝)
鳳凰は燃える翼を羽ばたかせ、こちらに突進してくる。
……捨て身の突撃か。これは全面的に力を借りるしかないな。
「白虎、雨を降らせてくれ!」
俺が叫ぶと宝刀がまばゆい輝きを放つ。次の瞬間、俺の顔に水滴が当たる。雨は次第に強くなって行き、鳳凰の纏う炎は消えていく。
白虎の能力は天候を操る能力。もしこの宝刀に魂ごと移してあるなら、能力の使用も可能なのでは?と思って賭けに出たが……案外上手くいくもんだな。
「……守……」(守らなきゃ……)
鳳凰は力が抜けたように落ち、そのまま倒れる。能力の使いすぎか、雨のせいか、どちらかは分からないが鳳凰を無力化する事には成功した。……あとはお前だな。
俺は睨み、刀を構える。
先に口を開いたのは"闇"だった。
「……私の名は禍津日喰神……」
「ああ、知ってる」
奴は案外流暢に言葉を話す。声はやはり鳳凰の声だ。
「……そうですか……」
「いきなり話しかけてきてどういうつもりだ?まさか命乞いとか言わないよな……」
禍津日喰神は少し笑みを浮かべる。
「……それも一つの手ですが、私には使命があるので……」
「使命?人の負の感情を喰らう事か?」
何故だろうか?こいつを見ていると怒りが込み上げてくる。
「……ええ、それもそうですがそれだけではありません……」
「……私の使命はそこに倒れている鳳凰と再度一体化する事です……」
「……は?」
……一体化だと?
「……鳳凰は人間のために私を切り離し、封印しました。ですが私は負の感情の塊であると同時に鳳凰の力の根元でもあります……」
「……要するに今の鳳凰が使っている炎の力は分離する前にあった力の燃えかすに過ぎないということです……」
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆、巨砲(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




