第81話 穢完滅
斬られた断面はミミズの様な黒い物体が蠢いている。良く見るとそれは人の様にも見える。
「あ、あれは……なんだ?」
「……闇…早…滅……」("闇"を早く滅さないと……)
鳳凰の様子がさっきからおかしい。
「…穢…完…滅…」
先程から"闇"は呪文の様に同じ事を繰り返し言っている。どういう意味なのかは分からないが……。
聞いていると何だか……
唐突に右手が光る。正確には右手に持っている宝刀が光っている。その光で俺は我を取り戻す。
意識を持ってかれかけたが宝刀の光で目を覚ます事ができた。
……精神攻撃の類いか?
「……おい、鳳凰?」
鳳凰は頭から地上に落ちていく。
「ちょ、おい!」
俺は間一髪落ちていく鳳凰の体を掴み、そのまま地面に寝かせる。
見た感じ寝ているだけのようだし一旦放置しよう。
「こっからは俺と、お前の一騎討ちだ!」
効くかは分からないがとりあえず聖光を放つ。
グチョッ
気持ち悪い音と共に"闇"の口の中から黒い触手のようなものが何本も出てきて、聖光を打ち消す。
「当然、効かないか……」
やはり"闇"を倒す手段はこの宝刀しかないようだな。刀や武器の扱いはあまり得意ではないが……この際そんなことは言っていられないな
斬撃を放とうと宝刀を構えると"声"が聞こえてくる。
「タスケテー」
「タスケテクレェー」
「クライヨー」
「コワイ」
「ヤメテー」
声は"闇"のくちばしの中に映えている顔達から聞こえてきている。
……こんな程度で俺が躊躇うとでも思っているのか?舐められたものだな。
俺は再び宝刀を構えて斬撃を放つ。
ザシュッ
「……な!何やってんだよ」
俺の放った斬撃は鳳凰に直撃する。
……何故だ?鳳凰は後ろで眠っていたはず。しかも何故"闇"を庇うんだ?
もしかして操られているのか……?
「おい、鳳凰……お前」
「……私…助…私…守……」(私が助けなきゃ、私が守らなきゃ)
駄目だ、完全に敵味方の判別がついていない。
「……炎柱……」(炎柱)
俺の居る場所の真下から炎の柱が立つ。
「あっ、ぶね!」
……まずは鳳凰を制圧しないと"闇"に攻撃できない。だが、あまり傷付けたくもないな。
どうすればいいか……
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆、巨砲(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




