第80話 解印
「……封…解……」(封印、解く)
俺の後から出てきた鳳凰がそう言う。
やるのか……
鳳凰は少女の姿で右手を真上に浮かぶ満月へと掲げる。
「……解印……」
右手から飛び出た一筋の炎が空で弾け、俺達二人の周りへ火花が散っていく。
各地に飛んだ火花から火柱が円上に立ち、みるみる内に魔法陣が完成していく。
完成した魔法陣は赤く光り、中心から"何か"が這い出てくる。
「…穢…完…滅…」
鳳凰に似た声がそいつから聞こえてくる。
鳳凰と酷似した見た目。違いといえば見た目が全体的に黒い事とくちばしの中から無数の顔の様なものがこちらを覗いているくらいだろうか?
"闇"は翼を広げ、飛び上がる。
「……闇…滅……」("闇"、滅する)
鳳凰は鳥の姿に戻り、翼を広げて"闇"を追う。
「……炎風……」(炎風)
「…穢…完…滅…」
鳳凰の翼から放たれる炎の風と"闇"のくちばしから放たれる黒い霧状の攻撃が激突する。だが、当然撃破には至らず……。
一時的に"闇"から距離を取った鳳凰の元に宝刀を手に持ち俺は近づく。
「……私…炎…無……」(やはり、私の炎は効かない)
だからこの宝刀と俺が必要というわけだな。特に攻撃してくるわけでもなく、"闇"はこちらを見つめている。
「俺が前に行くから鳳凰は"闇"の攻撃を炎で打ち消してくれ」
「……了……」(わかった)
俺は宝刀を鞘から引き抜く。刀身は相変わらず白く輝いている。
白虎……。
俺は宝刀を構え、闇の首元へ最高速で行く。宝刀が闇の首に触れる直前、闇は突如姿を変える。
「な、!」
「…穢…完…滅…」
真っ黒な男?らしき姿に変わった闇はそのまま地上へ落下していく。
「鳳凰!」
そこへすかさず鳳凰の追撃が加わる。
「……炎柱……」(炎柱)
地上から吹き出た炎の柱で"闇"は焼かれたかと思われた。だが、"闇"は既に元の姿に戻っており炎の柱は無効化される。
「……くそっ」
俺は地上に突っ込む。宝刀を持っている右手に俺は力を込め、激突の瞬間に斬撃を放つ。
グオォォォォンッ
闇の叫び声が山中に響き渡る。斬撃は見事に命中し、闇の左の翼を切り落とした。
斬られた断面はミミズの様な黒い物体が蠢いている。良く見るとそれは人の様にも見える。
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆、巨砲(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




