第77話 負の感情
「……宝刀の中の世界?」
「ああ、正確には私の魂の中だがな……」
……取り敢えず理解はしたが、何故俺がここに来たのかが未だ分からない。
「……何故ここに来たのかが分からない、と言った様子だな。」
「な!?……心も読めるのか?」
白虎の能力は天候を操るものだけじゃないのか……?
「いや、君の顔に出ていただけさ」
白虎は少し揶揄う様に言う。なんというか、少し葛葉に似ているというか……。貫禄があるというか……。
け、決して葛葉が老けているとかそういうことを言っている訳ではないから……
「君を呼んだ理由だが、"闇"の事が関係している」
「どういうことだ?」
「君は"闇"の正体をどこまで知っている?」
「確か、鳳凰を信仰していた人間達の霊が力を付けて怨霊となった物だよな?」
白虎は俺の前に座り話を続ける。
「間違いではないが少し解釈が違うな」
「……え?」
「そもそもだが、ただの人間の霊の集合体程度ならわざわざ封印する必要はない。所詮は人間だからな。」
……確かに。いくら怨霊と言っても元は人間、強さには限度がある。それこそ鳳凰程の力があれば滅することなど容易なはず……。
「鳳凰が言う"闇"という存在は怨霊でも妖でもない」
怨霊でも妖でもない?"闇"の正体は何なんだ?疑問ばかりが増えていく。
まさかとは思うが天使だとは言わないよな?
「"闇"の正体は君と同じく、」
天使……か。今度は誰が来るのやら……。俺が落胆している間も白虎は言葉を続ける。
「君と同じく、神だ。」
「え…っともう一回言ってくれないか?」
よく聞こえなかったが……。今なんと言った?
「なんだ?もう難聴なのか?もう一度だけ言うぞ」
「"闇"の正体は君と同じく神だ」
闇の正体が俺と"同じ"神?
「俺は今は神じゃないぞ???」
「ん?そうなのか?神の力を君から感じるのだが……。」
俺に与えられていた神の能力・ラーニングは天使時代の記憶復活と共に消えた。今の俺に神の力があるはずが……。
「まぁとにかく"闇"の正体は神だ。」
一旦俺の事は置いておいて白虎の話に集中しよう。
「……神?」
「ああ、神といっても禍神だがな……」
「……禍神?ってのはなんだ?」
最近は初めて聞く言葉が多くて覚えるのが大変だな……。
「ふむ、まずそもそも神というのは何か媒体となる物を吸収し続けないと生きていく事ができない。」
俺の場合はラーニングだから「知識」か?
「その中でも禍神というのは人間や妖などが抱く憎悪、怨恨と言った負の感情を取り込むことで生きる神だ」
「負の……感情」
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆、巨砲(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




