第76話 雪山
「鳳凰って結局強いんだな……」
樹海を溶岩に沈めたり、先ほどの妖を燃やした炎と言い……四大厄災と言われるだけはある。
「……私…獄…炎…司……」(私は業火を司っているから)
「……弱…妖…負…無……」(弱い妖程度には負けない)
あのレベルの妖が弱い…か。天使の俺からしてもそこまで弱くは無いと思うのだが……。
「……帰……」(帰るよ)
鳳凰と共にあの建物へと帰り、俺は再び宝剣を鞘から取り出し刀身を眺める。
好奇心から刀身を指で触ってみる。
ジジッ…バチン!
刀身に触れた瞬間指に衝撃が走り、全身に広がる。
「び、びっくりした……」
鳳凰を呼ぼうと周りを見て俺の脳内は?で埋め尽くされる。
「……いや、ここどこだよ」
視界全体が白で埋め尽くされている。空からは雪も降ってきている。
俺は取り敢えず宝剣を持って周りを散策する。白、白、白。どこを見ても白。明らかにここは不死霊山ではない。
ヴゥゥゥ……
「……ん?」
後ろから何かの唸り声がした気が……。俺が振り返るとそこには白い狼が三匹いる。今にも飛びかかってきそうな形相だ。
「はぁ、なんでいつもこうなるんだ……」
俺は聖光を上空に放って三匹を黙らせる。
「……ここはどこだ?」
俺の問いに三匹は少し怯えた様子でこちらを見ながら雪山を登っていく。
着いて来いということか?俺は翼を広げて三匹に着いていく。三匹はスルスルと雪山を登っていく。数分間雪山を登っていくと遂に頂上が見えてきた。頂上に着いたので俺は翼を仕舞う。
「……どういうことだ?」
ここだけ雪が降っておらず、晴れ渡っている。だが、それよりも驚くことがある。
「……お前は……白虎か?」
見たことも会ったことも無いのに何故か直感的に理解できた。今目の前に座っている"こいつが白虎だ"と。
「ああ、私が白虎だ……。」
声はとても柔らかく、聞いていると何故か安心する。
「お前は封魔師にやられたんじゃなかったのか?」
座っていた白虎は立ち上がりこちらに向かってくる。
「ああ、確かに私はあの人間…ではなくあの天使に抹消された。だが、私は完全に全てを消される前に君が持っているのその宝刀に魂を移した。そうすることで完全な死を免れたのさ。」
「あの天使」とは恐らく俺を殺すために封魔師匠の総大将・惨龍としてこの世界に降り立っていた天使・ナハシュリエルの事だろう。
「つまりここは……?」
「宝刀の中の世界だ。」
レベリオ
種族⋮天使
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆、巨砲(x)、飛行(x)、聖盾(x)、




