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転生したら妖の世界の神様でした  作者: 須賀零斗
第四章

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第132話 消滅



「天使共が撤退していくのぅ……わらわらの勝利ということでよいのじゃろうか?」



角笛が聞こえたかと思ったら天界守護団が撤退して行った。



「いや、まだ総大将の気配はする。多分天界守護団だけ先に撤退したんだと思う。」


「ならこのまま向かうという事で大丈夫ですね」



(……主様、ご報告です。)



急に夜蔵の声が心伝で頭に響き渡る。



(ん?どうした?天界守護団ならもう撤退して行ったから大丈夫だぞ?)


(いえ、その、言い難いのですが……)



夜蔵の声のトーンからただ事では無い事を悟る。



(良い、言ってくれ)


(……はい、牙王様が…消滅……つまりは…死にました。)



「は?」



あまりに想定を越える事だったので遂、心伝ではなく口に出して驚いてしまう。


驚く…というか信じられない。というか嘘だろ?こんな状況で夜蔵が冗談や嘘を言うわけが無いとは分かっている。


だけど……やっぱり信じられない。



(報告ありがとう……引き続き戦況の確認を…ああ、天界守護団はもう居ないのか……怪我人の手当てをしておいてくれ。)


(承知しました)



通信が切れた瞬間どっと身体が重くなった様に感じる。



「……何があったんじゃ?」


「……。」


「…牙王が……死んだらしい。」


「は?」



皆そう反応するだろう。だって牙王が死ぬなんてあり得ないというか……信じ難い。



「が、牙王が……じゃと?それは……誠か…誠であるか……そうか、あやつは…死んだのか……。」


「すまない、俺が巻き込んだから……」


「よい、いや、よくは無いんじゃが……あやつもわらわ等も死ぬ覚悟でお主についた。」



牙王を殺ったのはエクエスか……確かに牙王に引けを取らない強さと技術を持っている。だが、牙王が死んだ?あいつが?


あいつがただで死ぬとは思えない。エクエスに何か痛手を与えたか相討ちか……だから天界守護団は撤退したんだ。そうだ。そうに決まっている。そうじゃないと割に合わない。


心の何処かで大丈夫だと思っていた。これはそれこそ生死をかけた戦いだというのに……どちらかは負け、死ぬ。


能天気で、子供の様に無邪気で、何処か偉そうで……俺がこの世界で初めて出会った友。いや、友なんて物でもない。


俺とあいつはもっと何かこう……やめよう。言葉で表す必要は無い。



「敵襲です!」



烏月の言葉で我に返り、飛んできた紫色の光線を避ける。



「お仲間が殺られて傷心中な所悪いけど、今度こそ死んで貰うよ、レベリオ!」

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