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第129話 レイピア

今回は牙王視点です



「斬撃!」


「…無意味」



くっ、これもだめとは……我もまだまだだな。



「……私の鎧は貫けない」



先程からいくら攻撃を仕掛けても全て鎧に弾かれている。少なくとも打撃や斬撃による攻撃は殆ど効かないと見てよいだろう。



「ナラバ、妖火!」



青紫色の炎がエクエスの鎧まで火先を延ばし、接触と同時に燃え広がる。



「ソシテ、森ノ王・木々ノ怒リ!」



エクエスの四肢を身体の10倍はあろう樹木で縛り上げる。すぐに樹木へと炎が燃え移ったが、樹木が完全に燃焼しきることはなく、燃え続ける大木で縛られたエクエスは身動き一つ取れない状況になる。



「先程カラ違和感ガアッタガオ主……本当ニ戦ウ気ハアルノカ?」


「……私は天界守護団団長・エクエス。神を裏切りし天使、レベリオとその一行を討伐するのが任務。」


「……失敗は…許されない。」



恐らく無理矢理か、完全な主従関係を強いられているのだろうな。真に戦う気が無い者と戦っても後味が悪い……。



「ハァ~、面倒臭イ。」


「しょうがない、私とて戦闘意欲がそそられない……。」


「ホウ?」


「だが、これも任務。神への忠誠を誓った以上我々天界守護団は完璧に遂行しなければならない。」



年端もいっていない子供のような声。背丈も鎧でいくらか大きく見えてはいるが、恐らく連より小さい。


とても、そのテンカイシュゴダン?とやらを仕切れるとは思えん。今まで見てきた感じだと天使は皆、背格好が幼い。


我々よりも年長との話だが……何故かそうとは思えんな。



「ケダモノよ、其処を退かないと言うならば……斬るぞ?」



あの幼い声から発しられたとは思えないほどの威圧感、そして少しの恐怖。



「フッ、面白イ……我ヲケダモノ呼バワリスルカ!」


「礼儀ニ従イ我モ名乗ロウ」


「我ガ名ハ牙王!元森ノ主デアリ、今ハ新タナ森ノ主、連ヘト仕エル巨狼デアル!」



エクエスは少し笑って呟く。



「ふっ、やはりケダモノではないか……」



その呟きが牙王に聞こえることは無く、戦いが改めて始まる。



「貫突」



エクエスから放たれた突きを躱し、そのままの勢いで牙王はエクエスへと突っ込む。



「突風!」



右足から放った突風はエクエスの持つとても細い剣のような物によって掻き消される。



「ソノ剣ハ?」


「そうか、この世界の物は見たことが無いか。これはレイピアという武器の一種。」


「突き剣の一つと捉えれば良い。」


「ソウカ……」



あの細い突き剣と身体から放たれるとは思えない威力の一突……驚かされてばかりだな。

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