第126話 屈折
前回と引き続き、大龍視点です
「……そういえば名乗っていなかった。儂の名は大龍!四大厄災の一人、今は妖の国幹部をやっている。」
「ハハッ!なら、僕も名乗ろうか!僕の名前はノビリス、光を司る天使さ!位階……つまり階級はレベリオと一緒さ!」
レベリオ?……確か連の事を見て天使共はそう言っていたな。
階級が連と同じ……む?儂、勝てんくね?
「ふっ、儂とて四大厄災の一端。そう簡単には殺られてやらんぞ!」
「ハハッ!そうこなくては!」
ノビリスから放たれた光弾は大龍の目で捕捉できる速度の限界を超えて大龍に当たる。
「ハハッ!天界の龍より遅い……やっぱり下界の龍じゃ僕と戦うのはキツイんじゃないかな?ハハッ!」
「ふっ、こんな物痛くも痒くもないわ」
イラつく……。連の話によれば天使共は儂らよりも遥か昔から生きていたらしいが、そういう問題ではない。
何故かは知らんが、儂や葛葉より永く生きているとは思えん。行動、言動が連以上に幼く感じる。
「儂は神を殺す事に生涯を捧げてきた。何故か分かるか?」
「さぁ?そもそもこの世界の神は神と言っても強さ的には智天使と同じかそれ以下くらい。そんな物に何故生涯を捧げるかなんて検討がつかないね!ハハッ!」
天使というのもやはり本質は神と同じか……
「なら、殺せるかもしれんな」
「ハハッ?僕に一撃も与えられてないのにかい?」
「な~に、これから当てる」
「龍技・水大蛇」
ノビリスが反応するよりも速く、水龍がノビリスの体に巻き付いて拘束する。
「龍技・雷大蛇」
ノビリスの体に巻き付いている水龍が光り、雷が流れる。
「ハ、ハハッ……これは大分痛いかな?」
雷が効かない訳では無いのか?つくづく良く分からんな……。天界とやらの事をもう少し連に聞いておくんだったな。
「龍技・九頭竜破」
「……九だ」
ノビリスに九つの水龍が当たり、ノビリスは沈黙。
「今度は当たったな。そして、減らず口はやっと閉じたようだな。」
「ハハッハハハハッ!」
ノビリスが狂ったように笑い出すので、大龍は身構える。そして"光る"。
「光弾」
先程同様の光弾。だが、それが突如爆ぜ、水龍による拘束を抜け出す。
「ほう?」
「光弾、屈折」




