第125話 光
後半からは大龍視点になっております
「二人とも近距離戦闘は?」
「仙獣化すれば多少は可能じゃ」
「私はあまり得意では無いですね……」
俺とて宝刀以外の手段は無いし、それほど得意な訳でもない。
「反逆者め、覚悟!」
槍を持った守護兵が突っ込んで来る。
天界守護団の構成員は殆どが下位階の天使だが、仮にも武器のエキスパート達。最近になって刀を使い始めたような俺で相手になるかどうか……。
「黒風」
発生した黒い風は槍を持った守護兵を吹き飛ばし、そのままの勢いで他の守護兵も吹き飛ばす。
「やったかのぅ?」
「葛葉、それフラグだって……」
「ふらぐ?なんじゃそりゃ……喰えるのか?」
シュッ
飛んできた何かを葛葉が手で掴み取る。
「これは……矢?じゃな。」
矢が飛んできたと思われる方向には守護兵の姿はない。
シュッ
再び矢が飛んでくるが、またも葛葉が素手でキャッチする。それなりの速さで飛んできている矢を素手で掴んでいる葛葉に結構恐怖を感じたが、今は追及しないでおこう。
「むぅ、鬱陶しいのぅ」
「雷行術・来雷招落」
葛葉が辺り一帯に雷を降らせる。すると、何も居なかったはずの場所から雷に当たって焼け焦げた天使が墜ちて行った。
「よし、先を急ごう」
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~大龍視点~
「ハハッ喰らえ!ハハッ!」
「クッ、」
啖呵を切って前に出たもののこの天使め、中々に強い。というかこちらの攻撃は当たらないし、途中でいきなり消えたり……それでいて奴の攻撃は速すぎて避けきれない。
「龍技・八岐之邪龍」
八体の雷龍が奴に降り注ぎ、全て的中。と思うが、全てが跳ね返ってあらぬ方向へと飛んでいく。
「ハハッ!この僕に雷で勝負しようとは良い度胸じゃないか!ハハッ!」
「なんだと?」
「僕の能力は光。こんな風に僕の周りの光の進行方向を少し曲げると!ハハッ!」
天使の姿が消える。
「……良く分からんな」
「ハハッ、要するに光の反射、屈折だとか見え方を変えることで透明化したり攻撃を跳ね返したりできるということさ!ハハッ!」
「……なるほど!良く分からん。とりあえず雷は効かないということだな……ならば!」
「龍技・九頭竜破」
儂の後ろに九つの頭を持つ水でできた龍が現れる。
「……四だ」
そう言うと九つの内、四つの頭が奴目掛けて突っ込む。奴の話を聞いていた限り、光る攻撃は跳ね返される?ということだろう。
ならば!水なら跳ね返せまい。
「ハハッ!ちょっと単純過ぎやしないかい?」
今度は奴が何体にも増える。九頭竜破は確かに何体かに直撃したはずだが、恐らく本体には当たっていない。
「……そういえば名乗っていなかった。儂の名は大龍!四大厄災の一人、今は妖の国幹部をやっている。」
「ハハッ!なら、僕も名乗ろうか!僕の名前はノビリス、光を司る天使さ!位階……つまり階級はレベリオと一緒さ!」
レベリオ?……確か連の事を見て天使共はそう言っていたな。




