第100話 神鯨
宴の次の日というのはやけに静かだ。
つい先程までお祭り騒ぎだったというのに……、今は全員酔い潰れてしまい、朝になったというのに起きているのは俺と葛葉と烏月の三人だけだ。
「皆、寝ておるのぅ」
「だな」
「ですね」
「「「……。」」」
暇だ。すごい暇だ。何か面白い事でも起きないかな……?
いきなり辺りが暗くなる。先程まで眩しい程に輝いていた朝日が見えなくなる。
「「「???」」」
「く、鯨!?」
「鯨じゃな……」
「鯨ですね……」
空を覆い尽くす程巨大な黒い鯨が真上を飛んでいる。その鯨をぼんやりと見ていると思い出す。
この鯨、どっかで見たことある様な気が……。
大きくて黒くて空飛ぶ鯨……神鯨?
……神鯨!?
「おい、二人とも構えろ!」
「あの鯨、焼いたら旨そうじゃな!」
「あれ食べるんですか?」
こいつら……呑気に飯の事考えてやがる。
「あれは聖獣の神鯨。上位の天使のみが召喚できる厄災だ。」
「む?やはり敵なんじゃな?なら食っても大丈夫じゃよな!」
「あんなのもいるんですか……」
ボォォォォ……
鯨から重低音が響く。
ドドッンドドッン
「奥からも何か来ておるようじゃよ?」
あれは……神象。相当離れているはずなのにしっかりその姿を確認できる。灰色の巨体に長い鼻、大きな耳、鋭い牙。
厄災レベルの聖獣を二体召喚できる天使ということは確定で"智天使"以上。ナハシュリエルの時の様にはいかないだろう……。
「狐火」
「陽光・乱」
二人の技が直撃するが神鯨は微動だにしない。あの巨体に対して技の威力も大きさも足りていない。
「……二人とも、今一番威力の高い技を放ってくれ。」
「ふん、わらわに任せるが良い!」
「承知しました!」
「禁術・国滅之狐焔」
「陽光・八咫陽極」
神鯨程とは行かないが、それなりに大きい狐の形をした焔と太陽のごとく煌めく赤い玉が放たれる。俺は大龍の技で行くか……。
「龍技・八岐之邪龍」
龍の頭をした八つの雷が神鯨に直撃する。二人の技も直撃すると神鯨の目が動く。
ギロッ
目だけを下に動かし、こちらを見ている。
カチカチカチカチッ
この音は……クリック音!
このクリック音は神鯨が攻撃する前の予備動作。神鯨の攻撃が放たれれば本気でこの土地……いや、世界ごと破壊されかねない。
「二人とも、寝てる奴らを起こして!」
抹消盾を全体に張れば防ぐ事は可能なはず……。
レベリオ
種族⋮天使、神
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者、ラーニング、森ノ王(木々の怒り、森の宴、花々 の祝福)、仙術(五行術、禁術)、龍技、
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆、巨砲(x)、飛行(x)、聖盾(x)、神眼(IV)、飛行(II)、実態化⋅精神化(V)、水操作(VI)、液体化(VI)、水鉄砲(VII)、糸操術(V)、酸液(II)、暗視(VI)、鋭牙(V)、鋭爪(V)、斬撃(V)、狼走(VII)、突風(V )、障壁(III)、隠密(II)、音探査(II)、迷彩(II)、陽光(III)、羽刃(III)、装甲(IV)、刃物耐性(IV)、狐火(VII)、黒風(V)、心伝(III)




