第98話 太陽
「ん?鉄人形の一部が黒く焦げ始めています!」
「うむ、恐らく地面から跳ね返って来る陽光を同じ所に何度も食らい続けたせいだな。」
烏月が思っていたより葛葉と戦えている……。これなら主力に入れても問題無いかもしれないな。
「わらわが八咫烏ごときにここまでされるとは……。」
「やはり主様の隣は私が相応しいようですね」
「まだ言うか!こうなったら徹底的に潰すしかないようじゃな!」
……ん?今なんか聞き捨てならない言葉が聞こえた気がする。
「仙獣化」
え?仙獣化?流石にこれは止めないとヤバい。
まじでここら一帯吹き飛ぶぞ。
「おい、二人ともそろそろ終わりに……」
「連は黙っておれ!」
「主様、今は忙しいので!」
もうだめだこりゃ。取り敢えず吹き飛ぶ前に逃げるか……。
「おい、お前ら。撤退だ。巻き込まれるぞ。」
「そーっすね。このままだと……。」
「仙獣化した葛葉を止めるのは儂でも無理だな。」
俺達は衝突が起きる前にどうにか離れた。
「障壁」
一応、国に障壁を張ったが気休めにしかならないだろう。
「そちらがその気なら仕方ないですね」
そう言うと烏月の姿は巨大な3本足の烏に変わる。
八咫烏ってこんなでかいっけ?
遠目で見てもその大きさが分かる。それこそ仙獣化したと同じくらい大きい。
「……良かろう。わらわも本気でやってやるわ!」
「こちらは端からその気です!」
やばいやばいやばい。まじで止めないとやばい。
「五行術・万象帰一」
「陽光・八咫陽極」
葛葉の周りに五つの玉が浮遊しそれが一つに収束し、黒く渦巻く玉が葛葉の手元に出来上がる。
烏月の目の前には巨大な赤いたまが三つ現れ、収束する。収束した赤い玉から放たれる熱気は相当離れているはずなのに俺達の所まで来ていた。
……まるで太陽だな。
「ちょ、俺止めてくる」
「え?今行くのはまずいんじゃ……」
俺は二人が技を放つよりも早く到達……とは行かず、巨大な二つの技に挟まれてしまう。
「くそ、こうなったら……、抹消盾!」
バチッバチバチバチッ
二人の技が抹消盾に激突し、音を立てながら消えていく。
抹消盾を含めナハシュリエルの技はどれも体力の消費がえげつない。
「ちょ、連、何をしとるんじゃ!」
「あ、あ、主様!?危ないですよ!」
はぁ、元凶達が何を言っているんだか……。
プスゥーッ
二つの技は完全に消滅した。
危なかった。あともうちょっと続いてたら抹消盾を維持しきれなかっただろう。
レベリオ
種族⋮天使、神
レベル⋮第2位階(智天使)
年齢⋮???
属性⋮聖
能力⋮反逆者、ラーニング、森ノ王(木々の怒り、森の宴、花々 の祝福)、仙術(五行術、禁術)
スキル⋮聖光・狙貫、連弾、裂爆、巨砲(x)、飛行(x)、聖盾(x)、神眼(IV)、飛行(II)、実態化⋅精神化(V)、水操作(VI)、液体化(VI)、水鉄砲(VII)、糸操術(V)、酸液(II)、暗視(VI)、鋭牙(V)、鋭爪(V)、斬撃(V)、狼走(VII)、突風(V )、障壁(III)、隠密(II)、音探査(II)、迷彩(II)、陽光(III)、羽刃(III)、装甲(IV)、刃物耐性(IV)、狐火(VII)、黒風(V)、心伝(III)




