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28 体が反応していた
荒地に立っていた。
砂塵が舞っている。
武装している。兵士の姿だ。
ヘッダーを透してみる空は晴れ渡り、ゴーグルのモニターには、隊員達の印が移動している。
ハクシュウやチョットマの印が見える。
作戦中のようだ。
前方には川が流れている。
その中央に人の姿。
ニューキーツ東部方面攻撃隊の作戦。
こいつはまた、いつのシーンだ?
やけにリアルだ。
相手を見つめた。
先ほどと同じように、これが幻影なら、相手はこちらに気づかないはず。
それでも念のため、ンドペキは使い慣れた武器を構えた。
自分の装甲。
自分の武器。
どんな違和感もない。
と、相手が走り始めた。
猛烈な勢いで突進してくる。
攻撃される!
これは幻影!
こちらに気づかないはず!
通り過ぎていくだけ!
挑発に乗るな!
しかし、体が反応していた。




