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聖詞の過去

 読んで戴けたら、倖せです。

 聖流(さとる)は久し振りに貴都李(きとり)の夢を見た。


 貴都李はいつもの様に笑っていた。


 話し掛けようとすると目が覚めてしまうのを何度も経験していたので聖流は黙って輝くような貴都李の笑顔を見詰めた。



『倖せにしたかった.........


 ずっと笑顔のままにしたかった........


 オレならそれができたんだ


 貴都李..........


 死に顔に触れた時.........


 自分の気持ちに気付いた


 貴都李


 オレはあれから誰も愛していない


 独人(ひとり)で逝かせた事を今でも悔やんでいる.......』



 貴都李を抱き締めようと手を伸ばすと目が覚めた。


 聖流は涙を流していた。




 

 

 ニキータのイベントライブは大盛況の内に終わった。


 バックステージで壁に凭れて座り込んでいる聖詞(さとし)の頭上から聖流(さとる)はタオルを降らせた。


「聖流! 」


 振り向くと瑞基(みずき)の後ろから(おう)が現れ近付いて来た。


 央は聖流の前に立つと、聖流の首に腕を回して耳元で囁いた。


「今夜、初めて逢った公園で待ってるから、必ず来て」


 央はそう言うと大人しく去って行った。


 瑞基が聖詞の傍まで来ると聖詞を呼ぶ声がした。


 聖詞が声のした方へ視線をやると、聖詞の顔がみるみる蒼ざめて行った。


 聖詞の視線を追うと、そこに真聖(まさと)の姿があった。


「親父」


 聖詞は壁に凭れたまま立ち上がって言った。


「聖流、瑞基を頼むよ

 またお酒でも飲まされたら大変だから」


 聖詞の視線は真聖に固定されたままだった。


 聖流は聖詞の言う通り瑞基を連れてニキータを出た。


 駐車場まで行き、車に乗り込むと聖流は迷いながらも瑞基に聖詞の過去を話した。


 瑞基は涙を流し、それでも必死になって聖流の話に黙って耳を傾けていた。


 十六歳の瑞基にとって、それは大きなショックだったに違いない。


 瑞基は暫く俯いて涙を流し続けていた。


 瑞基が落ち着くのを待ってから聖詞のアパートまで送り届けた。


 聖詞が心配だったが、瑞基が聖詞を癒してくれる事を期待して聖流は央の処へと車を走らせた。









 読んで戴き、有り難うございます。

 あと二話で完結です。

 最後までお付き合い戴けたら倖せです。


 気が付いたら、なんと木の葉っぱが真っ赤っかです。

 見渡せば黄色や赤色の葉っぱが美しい彩りで街を飾ってました。

 今年の秋は体調崩し捲って参りました。

 のほほんとしていた、しわ寄せですかね。笑



 鬼滅の刃の映画が凄い人気だそうで。

 本編終わってるのに、鬼滅熱は上昇する一方のようですね。

 あまり観たこと無いのでよく解りませんが、とにかく私にとって重要なのは.....、

 美少年居るのかなあ、です。笑

 なんと言ってもそこなんですよ、私の場合。笑

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― 新着の感想 ―
[一言] お疲れ様です。 無理なさらず、ご自愛ください。
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