お誘い
読んで戴けたら、倖せです。
次の日の夜、央がまた大量のビールと共に訪れた。
聖流は思い切り迷惑と云う顔で、央を出迎えた。
「そんな顔しても無駄だよ」
央は気にも止めず上がり込んだ。
ソファーに座るとさっそくビールを開けて飲み始め、聖流は呆れてキッチンのカウンターの前の椅子に座った。
「また、そんな処に座るう」
央は缶ビールをもう一本取ると聖流に放った。
聖流はキャッチすると缶を開けて飲み始めた。
「今日は聖流に話があって来たんだ
ねえ、来週末にうちの別荘に来ない? 」
聖流はタバコに火を点けながら言った。
「何故、オレがそんな事に付き合わなければならないんだ? 」
「お願いだよ
来て」
央は今まで見たことの無い真剣な表情で聖流を見詰めた。
「来週末はニキータのイベントライヴがある
無理だな」
「それが終わってからでいいから来てよ
ボクの最初で最後のお願いなんだ」
「最初で最後..........? 」
聖流は央を見詰めた。
「ボク、本当の恋ってしたこと無い
色んな男と寝たけど、恋をしたことは一度もしたこと無い
聖流が初めてなんだ
初めての恋なんだ」
央は必死だった。
玄関からどやどやと魁威たちが入って来た。
今夜バートリーのミーティングと称した飲み会が聖流の家で、予定が入っていた。
魁威たちは央を見ると、聖流を見た。
「お客さん? 」
「今、帰るところだ」
央は眉間に皺を寄せ、魁威たちを睨み、聖流の腕を掴むと力任せに引っ張った。
聖流は慌ててタバコを灰皿に押し付け、央に引かれるまま外へ出た。
外に出ると央は聖流の首に腕を回して聖流に口付けた。
余りの熱の籠った口付けに聖流は驚いた。
央は口唇を離すと言った。
「どうしても、来て欲しいんだ」
聖詞が夕べの少年を連れて、こちらを見ていた。
聖流が手を振ると、央は聖詞たちを見て舌打ちした。
「じゃあね、聖流
またね」
央は聖詞にワザとぶつかってコートの裾を翻し去って行った。
読んで下さり有り難うございます。
このシーンから、本編の第一章とがっつりぶつかるので、第一章憶えてる人には、あああのシーンね、ってによによするんじゃないかなあと思います。笑
ザアザアとDIAURAの新譜買いました。
聴くのが楽しみです。
ライヴDVDとか、見てないDVDが溜まって困ってます。
纏まった時間あると、つい娘と映画みちゃうんですよね。
娘との時間は私には特別で、だって結婚しちゃったら気軽に一緒に映画なんて観れないだろうしってそう思うと貴重で貴重で。
ただのバカ親なんですけどね。笑




