23、芸能人水泳大会
間隔が空き申し訳ありません。
m(_ _)m
閲覧、ブクマ、評価等ありがとうございます。
今後も励みにしたいと思います。
僕は三花ちゃんの付き添いとして現場に来ている。
ここは某温水プール場の楽屋の一室。
「みかんと言います。宜しくお願い致します。」
三花ちゃんがお辞儀をすると僕も一緒にお辞儀をする。
「若いのに挨拶周りとはよくわかっているね。」
相手はベテラン司会者の方。どことなく三花ちゃんが緊張している。
僕は三花ちゃんにそっと手を握り緊張をほぐした。
「ああ、君が例のみかんちゃんの相手役の子だね。噂では素人で初めての演技の割には上手だったとか。」
それは三花ちゃんの初主演作品の映画の撮影の事を指しているのだろう。
2度目の人生では三花ちゃんになり、『みかん』として芸能活動をしていたのが功を制したのであろうと思う。
「ありがとうございます。でも主役はみかんちゃんなので是非ともお願いします。」
僕はお辞儀をしながら返答した。
「わかっているさ。低身長のわりには制服越しでもわかる程存在を主張している2つの巨峰。みかんちゃんがどの様な水着を着るか楽しみにしているよ。」
ベテラン司会者の方が三花ちゃんと僕の前にサムズアップしてきた。
「至らぬ点はございますでしょうが宜しくお願いします。」
三花ちゃんが重ねてお辞儀をしながら言う。
「では失礼します。」
ガチャ。
三花ちゃんと僕は控室から退出し、その次へと回っていった。
他の出演者の控室を回り自分達の所に戻ってきた。
「挨拶回りお疲れ様。疲れている所だけどそろそろいったん僕は部屋の外にいるからね。」
「うん、わかったわ。」
そろそろ三花ちゃんの着替えの時間が迫ってきており、急かす様に僕は三花ちゃんの控室から出てしばらく待った。
しばらくして、
「どうかしら?変な所は無い?」
三花ちゃんが控室の扉を開けて僕に聞いてきた。
「いつものみかんちゃんらしさが出ているよ。」
それはオーダーメイドのいつも着用しているスクール水着ではなく新規のスク水であった。
その上にパーカーを着用して、バスタオル等を持ち準備万端で会場に向かった。
当然部屋の鍵は僕が保管している。
「さあ、始まりました!芸能人水泳大会。今回の目玉は初登場のみかんちゃん。
視聴者の皆さん。こうご期待!司会はわたくし伊集院まもるどうぞ宜しく!」
ドンドンドン!パフ!パフ!
「は~い!カット!次は出演者皆が登場するシーンから行きます!ではスタート!」
入場曲が会場内に流れ、入場口の向かって右側が男性チーム、左側が女性チームの席であり、順番にもろもろの芸能人が登場して来た。
ワー!ワー!キャー!キャー!と観客席から声援が飛ぶ。
かくいう僕は三花ちゃんのマネージャーと共に出演者関係者として会場の関係者席にいた。
この芸能人水泳大会の観客席は抽選率がとても高いらしく、観客として数100人が来ていた。
芸能人の水着姿を生で鑑賞出来る機会は少なく特に今回は三花ちゃんの認知度のおかげか応募者が殺到したらしい。
他は芸能人事務所関係者やその家族等様々で、僕もそれに該当すると思う。
そして三花ちゃんが登場した時、会場がより一層どよめいた。
自らの存在を主張するかの2つの巨峰と低身長でまだあどけさが残るルックスでアンバランスな体型の三花ちゃん事、みかんちゃんがスクール水着で現れたからだ。
「「「「すげ~!」」」」
観客席並びに出演者関係者席からもどよめきと歓声が沸き上がり、会場のボルテージはうなぎ上りになった。
ベテラン司会者事、伊集院まもるさんが出場者全員登場を見届けた後、芸能人の方々にインタビューを何回かして各自意気込みを語ってもらっていた。
そして三花ちゃんにもマイクとカメラが向けられた。
「みかんさんはスクール水着の様だけど、水の抵抗等大丈夫?」
後ろにある巨大スクリーンに三花ちゃんが大写しになり、カメラが嘗め回す様に僕には思えたが上下に動いて水着姿を撮影していた。
「はいっ!大丈夫っ!」
三花ちゃんは両手を腰を横に持っていきサムズアップしており、
「可愛い~!」
「さすが僕の天使ちゃん!」
等、声援を受けていた。
三花ちゃんは無難な紺色のスク水を着用しており、健康的に日焼けした為観客の目の保養にもなっていたらしい。
何しろ目を引くのは今で言う乳袋が付いているオーダーメイドの1品物であり、たわわに実った2つの巨峰が存在感をより一層増していて観客達含め会場の視線を浴びていた。
その後も出場者へのインタビューが続いた。
「はいっ!カット!次は50メートル泳ぎから。出場選手は各自用意して下さい。」
台本では三花ちゃんも出場し泳ぎのお披露目になる。
何組か泳いでいよいよ三花ちゃんの組の順番がきた。
「よーい。」
アナウンスが聞こえてくる。
三花ちゃん並びに他の出場選手もスタート台に乗って構えた。
前かがみになるので観客達含め会場の視線が自然と集まっていった。
それを示すかの様に複数台のカメラが各選手を映していたが、バックスクリーンでは三花ちゃんが大写しになり一挙手一投足が見れた。
その時の三花ちゃんは集中しているらしく気が付かないが、後から番組を観た所自分がアップになっているので赤面していた。
『バーン!』
スタートの合図がなると各自飛び込んで泳ぎだした。
「みかん選手早い。早い。あっという間にターンを決めて残り25メートルとなりました。」
他の出場者はまだ25メートルを泳ぎ切っていない所を三花ちゃんだけがプールの端まで早々に着きターンをしてくる。
「残り10メートル。いやあ~みかん選手他の出場者の追随を許しません!」
三花ちゃんの独壇場となり、間もなくゴールに近づいて来た。
「3メートル・・・。2メートル・・・。1メートル・・・。ゴール!1位はみかん選手。感想をどうぞ!」
司会者の伊集院さんが三花ちゃんにマイクを向ける。
「1位になれて嬉しく思います。また別競技でも頑張りたいと思います。」
マイクに向かい答える三花ちゃん。
「では水中カメラからの映像も合わせリプレイをどうぞ。」
司会者が言うとバックスクリーンにリプレイ映像が流れ、会場から歓声が沸き上がりターンの所の映像で三花ちゃんの身体のひねりを加えた瞬間に動く巨峰に目を奪われていた。
ゴールまでの独壇場に三花ちゃん本人もリプレイ映像に引き込まれていた。
「「「おお~!すげ~!」」」
「流石は僕の天使ちゃん!」
等々会場から歓声が沸き上がっていた。
次に三花ちゃんの出場まで時間がある。
と思っていたが、番組プロデューサーが別競技中に歌を歌って欲しいと言う事を言い出し、
急遽三花ちゃんのコンサートの収録が始まった。
イメージで言うと競技中にワイプで歌手が歌っているシーンを思い浮かべると理解しやすいと思う。
三花ちゃんは別室に行きコンサートの収録をする。
僕やマネージャー、事務所社長も付いて行き見守っていた。
「カット!いいよいいよ。その調子。その調子。」
何曲か三花ちゃんが歌うとカットの声が掛かった。
「ありがとうございました!」
三花ちゃんがお辞儀をする。
その間にも水泳大会の収録は進んで行っていた。
「そろそろみかんちゃんに休憩を取らせたいのだけど。」
事務所社長が言うと、
「そうだね。30分後にはみかんちゃん出場の競技がありましたもんね。」
そう。次は三花ちゃんも出場の水中着用リレー。
リレー形式で水中で水着の上に着用する。今で言う水中コスプレに出場のオファーを受けていた。
これは1人で3着着ると言うもので、人気コーナーの一つに数えられていた。
三花ちゃんはまずスク水で開始し、その上に色々な服装に着用し3着着替えて次にバトンタッチと言う事だ。
人気コーナーの為、各自水中カメラが複数台用意され撮影も準備万端の態勢であった。
概要は水中にある札を取り、それに記入されている衣装をステージ上に取りに行き水中で着用する。
そしてステージ上にあがりボタンを押す。
それを3回繰り返し、次のランナーにバトンタッチすると言う物であった。
観客や視聴者は水中で着用している姿とステージ上に往復する姿を堪能出来ると言うわけである。
1人目、2人目、ときて、次は三花ちゃんの順番になった。
他のグループも遅かれ早かれ同じくらいの速さであり僅差であった。
中には長く映ろうとして遅延行為をしている出場者もいた。
すなわち服がなかなか着用出来ないアピールである。
勿論勝利チームには各自商品が貰えるが、TVに長く映る事も命題であり、匙加減が難しいと言えた。
三花ちゃんがまず拾った札は体操服とブルマ。
急いでプールから上がりステージ上で衣装を探す。
そうこうしている内に衣装を見つけたら水中に戻り着用する。
「き、きつい~!」
三花ちゃんが絶叫を上げた。ブルマの方は楽ちんに着用出来たが上着の方は巨峰が邪魔をしてなかなか着用しづらい様であった。
比較的大きめの上着を選択したようだが、三花ちゃんのボディーにはそれでもきついみたいだった。
スク水を着用していなく、仮にビキニだとしたらずれ落ちていた可能性があり、ようやく上着を着用したけど巨峰に邪魔されへそ出しファッションになる所であった。
それでも一応着用出来たのでステージに上がり指定のボタンを押す。
会場からはこれまた歓声が沸き起こり、拍手が起こった。
また水中に入り札を取ると今度はセーラー服とスカートとソックスであった。
三花ちゃんは極力サイズの大きいセーラー服を選択していた。
スカートとソックスは普通サイズを選んでいた。
三花ちゃんは事もあろうに、ブルマと体操服の上からセーラー服とスカートを着用した。
これは別にいちいち着替えなくても重ね着しても良いと言うルールがあり、皆三花ちゃんのマネをして重ね着をしていた。
今回下はブルマと体操服と言う事で、セーラー服とスカートとソックスを何事も無く着用出来た。
ステージに上がる時に水分を含んだスカートが重たそうなのが目に見てわかった。
3着目はナース服で、これまた重ね着する為に特大のサイズを選んでいた。
ナース服とナースキャップ、ストッキングを重ね着する。
流石に特大のナース服でもスク水、体操服とブルマ、セーラー服とスカートの上からの重ね着は難しいらしく悪戦苦闘していた。
「おいおいみかんちゃん大丈夫か?」
観客達は三花ちゃんが悪戦苦闘している姿を見て焦りだしていた。
でもこれも三花ちゃんの術中にはまっており、少しでもサービスしようとする心とTV画面に露出する時間稼ぎだと僕は気付いた。
『大丈夫、問題無い。』
僕は心の中で呟いた。
そんなこんなで皆が三花ちゃんを心配していると他のグループも3着目に取り掛かっていた。
頃合いを見て三花ちゃんはぱっとナース服を着用し、ストッキングを履いて最後にナースキャップを付けてステージに上がりボタンを押して次の人にバトンタッチをした。
結果は三花ちゃんのチームが1位であり、各自商品を貰っていた。
そして次はお待ちかねの衣装チェックの時間が始まった。
水中着用リレーは重ね着も大丈夫なので、競技が終わった後出場者がステージ上に並んで最終スタイルを映し出していたが皆一様に着ぶくれしていた。
三花ちゃんは今回うまい具合に重ね着が出来たが、中には1回1回着替えないと着用出来ない選手もいてごくわずかだが着ぶくれしていなかった。
これらリレーに使用されて着用した服はそのまま選手にプレゼントされた。
後日聞く所によると、選手によって中にはファンに進呈する人もいたらしい。
これも人気コーナーの一環でもあるみたいだった。
三花ちゃんも切望されていたらしいが、記念に家に持ち帰った。
他にも色々と収録され、いよいよ閉会式の時間となった。
「ただいまを持ちまして閉会式を行います。」
司会の伊集院さんが言う。
各コーナーで貢献した芸能人の名前が発表される。
三花ちゃんは数個で発表された。
収録が終わり、帰宅の途につこうとして控室に戻り制服に着替えた。
しばらくしてマネージャーと事務所社長が来て僕も三花ちゃんの控室に入り話をした。
「みかんちゃん、お疲れ様。」
「ありがとうございます。」
事務所社長が言うと三花ちゃんが答えた。
「今日の水泳大会どうだったかい?」
「はい。まあまあの成績を残せたと思います。」
「いやあ~みかんちゃん。50メートル泳ぎの成績すごかったね。そして水中着用リレーのはらはらドキドキ感を作り出していたのは良かったよ。そして急遽歌う事になってしまったけど大丈夫だったかい?」
「はい。大丈夫でした。実際のTVのオンエアが楽しみでありますね。」
三花ちゃんと社長との会話が続く。
「雄蔵君もどうだったかい?生の芸能人水泳大会が観られたわけなんだけど。」
僕に話を振ってきた。
「はい。TVでしか見れない色々な方と接してみて有意義な1日を過ごす事が出来ました。」
「そうかい。それは良かった。」
三花ちゃんのマネージャーが言ってきた。
「そろそろ帰宅しませんとみかんちゃんと雄蔵君の家族が心配してしまいます。」
「それもそうだね。後は車の中でと言う事でここは撤収しようか。」
コンコンコン。
控室の扉をノックする音が聞こえる。
「やあ、僕だよ。木下悟郎だよ。いとしのみかんちゃんに会いに来てあげたのさ~。」
控室の中で皆しぶい顔を浮かべる。
事務所社長が控室を出てもうすぐ帰宅する旨を伝えると、
「みかんちゃんは僕が責任を持ってお送りするよ~。」
木下さんが言うが、控室の中で僕含め当の三花ちゃん本人も嫌な顔を浮かべる。
偏見かもしれないが下ごころ丸出しだからだ。
木下さん自身は今回の水泳大会には出場していなかったが、付き添いで来ていて三花ちゃんの色々なシーンが映り愛がより一層募ったらしい。
とは本人の弁だが、共演者キラーとして悪名高い木下さんの事だから三花ちゃんの身体目当てだろうと思う。
「へいへい。今回はおとなしく引き下がるよ。前にも言ったけどみかんちゃん、この僕の想いは誰にも負けないからね。いつか君を僕の物にしてあげるよ。」
事務所社長が何かを木下さんに言うとおとなしく引き下がっていった。
何を言ったかは控室にいたので僕らには聞こえなかった。
やがて事務所社長が控室に戻り僕らに言ってきた。
「では今度こそ帰ろうか。」
「「「はい。」」」
後日TVでオンエアされ、三花ちゃんの登場するシーンは視聴率が高く、歴代瞬間視聴率10位圏内に入り
TV局には『メイキングシーンを流してくれ』とか要望が多く寄せられたらしい。
後、学校でも話題にあがりほぼ全校生徒や教職員が番組を観たらしい。
中でもセーラー服やブルマは見慣れているが、ナース服姿に三花ちゃんのファンになる人が増えた。
文化祭での三花ちゃんのコスプレ衣装の提案が出され、苦笑いしていた。




