俺の永遠のライバル ③
「俺ーーー…… ッ僕はーーーー……」
「はい?」
自分はグイッと背を伸ばした
小さく咳払いをする
「まだ小さな弟と妹が居ます
ですんで、彼等の学費や生活費を近い将来父親代わりに稼ぐつもりです
2人とも必ず合計8年間分キチンと大学に行かせて進学させてみせます
母が働いていますが、父がいない今〜僕があの一家の主なんです
チャラチャラした恋愛に費やす余裕はありません
今は父の残してくれた、職業に就く前にかけた保険金、命と引き替えに得た金があるとは言え今後は命懸けの”重大な責任があります”ので
自分の子どもは寧ろ要りません
つまり
例え成人しても当分の間、絶対に何があっても作らないつもりなんです」
「!!」
「カレンさんが妊娠出来ない事を知って、先ず間違いなく〜
避妊具をつけずに性交渉をやりたい放題に出来る、男にとって『実に都合のいい女』と狡く弱みにつけ込み甘い言葉で近づく不埒な輩が続出します
これは ”賭けてもいい” です
僕も男だからこそ狙いが下心が『わかる』んです
下品でセクハラな、無遠慮なあからさまな文言申し訳ございません
ですから、僕の『人生最大のライバル』として自分が側で共に戦います
そうすれば
彼女は自由に自分の人生と闘え、考える時間も得ますし、激動する世間との折り合い、時間稼ぎも出来るでしょう
規制だって法だって医療費の状況、ものの考え方そのもの、大きく環境が変わるかも知れません
俺も
僕もそんな立ち向かい頑張る彼女を見る事で勇気が湧き、重い自分の未来に押しつぶされず立ち向かう事が出来ると思います
お願いします
僕とお嬢さんの今後のお付き合いを認めて下さい」
俺は立ち上がり深々と頭を下げた
ユルユルと
カレンの両手掌が口元に上がる
ポロポロ……
海辺でのあの涙とは異なる涙が零れるのが見えた
未来の事は 誰にもわからない
神様だってそりゃわからないと思うよ?
「娘を宜しくお願いします」
「一緒に戦いましょう」
未来は不確かだ
決して
ーーーー悪い事ばっかりじゃないだろ?
そうだろ?




