俺の永遠のライバル ②
「じゃぁ代理懐胎ーーー代理母出産か?
子宮移植
後は養子縁組〜
特別養子縁組かはともかく手立ては3つ、大きくはそういう事なんですね?」
「ええ」
結局は代理懐胎は多くの先進国で全面禁止
ドイツ、イタリア、オーストリアは、確かその決定
で〜多少は寛容?
「一定の条件付き容認がイギリス、オランダ、ベルギー、カナダ、ハンガリー、フィンランド、イスラエル、ですかーーー」
で日本は、揉め揉め。
けれども移植についてはもっとそれ以上にケンケン轟々だという。
「子宮移植が現在の最先端の不妊治療医療でスウェーデンが現在、国として最もリード、この先も多くなるだろうけど。
今のところ世界で幾らかの実験的出産事例がある
でも日本でもこの生体間移植〜
適合の可能性のある血族間近親者からの子宮移植に前向きに動きつつあり、多少は明るい兆しもあってーーーですか」
「はい」
俺はハァーーーーと大きく溜息をつく
カレンは話の間中、椅子に座りずっと真っ白な顔で床を見ていた
こんな顔、初めて見る
完全に「詰み」ーーー追い詰められた様子だ
何もかもが特殊で極端すぎる
こんな恐ろしい事柄を、自死さえ考えた、受け止めきれずもがき苦しむ中学一年生女子に突きつけて
「アッハッハ産めない人生を、さぁさぁさぁさぁ今すぐアンタ受け入れな♪
だってさーしょーがないじゃんか、あーだこーだ悩んだって時間の無駄無駄!!
子宮がないんだしさぁ!、ま、そういう事だし??」
〜とはさ、いくら何でも乱暴過ぎ、デリカシー欠如って感じるのは俺が単にガキすぎるせいか?
養子縁組以外は全部上手く行ったとして海外、物凄い経済的な負担がかかるのか
それもまだ金銭で解決出来るならまだマシ?
因みに不妊治療最先端のスウェーデンですら未だ認可された状態とは限らず「実験段階」
国からは治療費の援助がおりない、あくまでも研究として臨床試験、選出された女性のみの特殊な状態だ
(2020.1月段階)
でも近い未来、制度的に整い認可され、このまま無事、移植
〜まぁ色々な意見が満ち溢れてるから、善悪の是非は置いとくとして〜だ。
仮に血族間で提供者が現れ手術可能でも拒絶反応を抑える投薬治療がセットだ。
臓器移植というのは頭で考える理想論的感情論でどうこう出来る様な、物理的な面でそう簡単なものではないし、予後が甘いもんじゃないのだ
例えば自分が朧げに昔に聞いた話では、術後は拒絶反応を誘発させる発酵食品
特に生物がダメ
和食類、味噌醤油、納豆、刺身も、体内に移植臓器がある限りは生涯禁止
何故ならば菌を利用する物だからだ
腐敗しやすく菌のついた恐れのあるモノ
果物もモノによってはダメ
代表格が皮付き林檎、剥くオレンジとかだ
うーーーん
恐ろしいまでの負担をかけ、生きる楽しさ喜びを完全否定、仕方がないと諦めさせるのは嫌だ
だが、肝心なのはカレンが「どうしたいのか?」の気持ちだ
ベビーを産めない男の俺は黙っとけって奴だ




