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カレンの自宅に遠夜がやって来て〜 ⑤


ーーー『世界三大絵本賞』


遠夜が言うには絵本の世界にも国際的に認められた権威ある賞があると言う


国際アンデルセン賞、コルデコット賞(コールデコット賞)、ケイト グリーナウェイ賞がその3つ


遠夜の見ていた小冊子は、この中の一つ〜

コルデコット賞受賞の芸術家の方々の「受賞スピーチ」英文集だった


児童文学のカリスマ中のカリスマ・世界的有名絵本作家が自作をどのような思考で作品を作ったのか?


作家としての表明が深い含蓄ある文章で記されており、内容的にもウンウンと納得、幼い弟妹の子育て中の自分としても非常に感銘を受けなるほどと勉強になったと遠夜は言う


勿論和訳ガイドブックなんてない


英会話塾では、記された内容的にも高度な原文を叩き台にして、塾生の前でスラスラ一発勝負で(英語で)読み上げる


一通り終わると、内容について感じた自らの意見を塾長との質疑応答形式で(……英語で)発表


〜その後は塾生参加のガンガン突っ込みまくりの討論会(英語で!!!)



で……

これで終わりじゃ無い


更に更に〜当日進んだ箇所までの感想文を「どう考えた?」か

考察を総まとめとして英文で提出するのだそうだ


聞いていて全身の血液がすーーーっと引きそうだった

ナニソレナニソレナニソレナニソレ


『私も負けてらんないッッ』

きぃぃぃぃ〜〜〜〜……沸々と血が沸いた


〜〜〜〜負けるもんですかッッ



「いい顔してんじゃん?」


「?そう?」


「おーーーーカレンはヤッパその方がいいわ 」

「……」


「絶対その方がいいな、俺は好きだ」

「…」


ーーー……フッーーと穏やかな時間が流れる


思わず2人でクスクスクスっと笑い合った



私ーーー……

今すごく……


幸せ





「遠夜はさーーー……

英語が出来る様になって何か得したとか、そこまで学んで良かったって事あるの?」


「ソリャ〜……”大あり”だよ?

ーーーすっげ良かった」


「例えば?」


「人生がカラフルになる」


「??」


どう言う事?


私のポカン顔がよっぽどおかしかったのか、遠夜はクスッと堪らない笑みで私を見つめる

 

ーーー……蕩けそうなーーー照れ笑い

 

うわぁーーー


うわぁうわぁ


……


ーーーートゥン♡



首筋が熱くなって思わず目をそらしてしまう


遠夜は益々おかしそうにクスクス笑い〜、で、こんな事を語った



「俺サ、警察官のサブカル大好物の母親の影響、SF映画とか大好きなんだ


例えば〜『スターウォーズ』『ターミネーター』とかさ?

冒険物では『インディージョーンズ』


ぇっと、ファンタジーでは『ロードオブザリング』

っっ『ハリーポッター』は家族全員大好きさ!

TV地上波なんかご丁寧にやるたんびに見てんだ


アメドラ系では映像媒体が終わっちゃってメッチャ残念なんだけど?

『ゲームオブスローンズ』、原題『氷と炎の歌』


〜ああいうの」



「ふーん〜ーそうなの?」


うーんーーーー

ゲームオブスローンズは知らないわ?

その他はタイトルだけは知ってる



「ぁあ

でも何てったって1番の”神作品”は『ブレードランナー』だな!!」


「?私知らないけど」


「まぁ一般的な女の子向きじゃ無いけどさ


映画大好きのうちの母親は、大きくなったらマジにあの話のデッカード

〜ぁーコレ、主役の刑事の名前な?


ハリソンフォードっていう、血脈としてアイルランドとロシア系の大俳優がデッカードを演じてるんだけど

大人になったら必ず彼と結婚したいって、本気で惚れたって言ってたな


母の職業が警察官、それも刑事課に配属されたいとなったのも、この幼児体験の強烈なインパクトの刷り込みのソレがあるのかもだし?


でもさ〜息子の俺に言わせれば、身の程知らずにも程があるぜ!


ハリソンフォードって言ったら〜、ったくーーっ

スターウォーズの絶対的ヒーロー、ハンソロだぜ?


世界遺産インカのマチュピチュ遺跡を見つけたエール大学の教授がモデルの、命知らずの冒険家インディージョーンズ博士役だぜ?


ぜって〜無理があるッ

コラ何考えてんだって話ッッ!


でさ?そのせいで


ガキの頃に俺も散々事あるごとに見させられて字幕の台詞まで暗記する程知ってんだ


ったく!

返す返すも男が惚れる活劇スターにコイツ何言ってんだかっ〜〜!寝ぼけんなっって話なんだけど〜


そんなに何度も見たせいで、ある時急におかしな事に気がついた




〜ブレランは、元々幾つも幾つも何パターンもーーーー


視点を変えたり別カットの差し込みがあったり無かったりの複数バージョンがある”変な映画”ではあるんだけど〜


映画中で警察署長もデッカードも最初っから ”ターゲット”


どっちも追いかける、自分たちの標的になる捕縛する罪を犯して逃亡する人造人間の事を知り過ぎてんだ


〜何度見ても結構、展開が『いきなり』でさ?

アレレ?と思った


なんでなんでなんで、たいして説明も無くさ?

グイグイ物語がどんどん強引に進行するのか?

……ってさ?

ずっとスッゲー疑問だった


それがハッキリ”解けた”のが、自分なりに解決したのは今の英会話塾


”虎の穴”に通う様になって、ソコソコ英文長文読解が出来る様になったせい


ーーーーホントビックリ


〜ぁあ

『そういう訳だったのか!』

って頭の中が急にすーーーっとクリアになった」


「それってなんで?」


聞きたい聞きたい聞きたいッッッ!

胸がドキドキする

遠夜は目をキラキラキラッと魅惑的に輝かせた



とーーーー急に何故だか落ち込んだ様な神妙な顔をする


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