↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
15/36

カレンの自宅に遠夜がやって来て〜 ①

「〜〜……レンちゃん」

 

「……?」


体がフワフワするーーーーー……


ぼーーーーーーーー……っ、ユラユラうつらうつら意識が漂っていると突然コチョコチョ背中がくすぐられる



!!


ーーーーー……ビックリした〜〜〜〜〜〜!!

ちょっと何すんのっっ!!



私はガバッとバネ仕掛けのオモチャみたく飛び起きる


「ぁはっっ

カレンちゃんは相変わらず子どもの頃から背中が弱いのね」


「〜〜〜止めてよッママ!!」

「ぃやんそんな顔しないで?」


ブーーーと本気の怒りでホッペを膨らます私の前にはニッコニコの「悪戯完了!」〜といわんばっかりの、しょうも無い小面憎い私の母親がベッドの片端に腰を下ろしてにやついていた


う〜〜〜この人っていつだってこうなんだからぁっ

 


「!!! 何で勝手に、暗証番号で鍵を開けて部屋に入ってくるのっっ!」


「だって〜……夕ご飯だもの

カレンちゃんしっかり食べないと体壊しちゃうわよ?

最近ぜんぜんなーんにも、小鳥が啄む位しか食べてないじゃ無い?」


「〜〜〜〜!!」


そうだけどーーーーー……!!



「ね、いいこと?カレンちゃん?

遠夜君〜本気でアナタの事心配してるの」


「ホント?!」


ーーー…思わず顔を向ける

ああもぅ私ってチョロくって軽いなぁ〜〜〜


すると母親はさも面白そうに益々クスクスクスっと笑った


私がママと食事に降りていったダイニングルームにはズラリ、見覚えのある私の大好物ばかりが並んでいた


「ウワァ〜ーーーーーーー!!」


ひょっとしてコレ全部ママが?


……私の為にママが作ってくれたの?



コドモの頃から私が大好きのライスコロッケだけでなく、トマトタップリのスープや、ラザニア、ニョッキ、トマトのブルスケッタ、イカのフリット


カリカリベーコンを振りかけた、ベビーリーフとフリルレタスのサラダ


パルマの透き通りそうなツヤツヤのプロシュート……!


オッソ ブーコ…… ”子牛のトロトロ煮込み料理”


じゅわっと美味しい匂いが堪らない、チキンロースト!


ほっかほかの、サフランと茸とチーズのリゾットの香りが私を陶然とさせた


美味しそう!!全部!!素敵!


「今夜は奥様が自慢の腕を存分に振るって下さいました

相変わらず腕前は御達者です、我々も勉強になります」

 

お家に通いで来てくれる名コックさんの佐々木さんがニコニコ笑ってそういった


「サァ召し上がれ」

「戴きますっ!」


私がまず最初にサフランの香り高きリゾットを食べていると、パパがコッソリ涙ぐんでいるのが見えた


「どうしたのパパ?」

「何があってもカレンは私達の愛する娘だからね、将来に悲観しないでおくれ

愛してるから……私のたった1人の大切な娘だから」


「うん……御免なさい」


本当に御免なさいーーーーー……

心配かけて

私もパパが大好きだよ?


「サァサァそんなに湿っぽくならないで♡今夜はお祝いよ、どんどん食べましょう」


????何のお祝い?

ヤな事しか無かったでしょ??



気がつくとテーブル中央にはドドーーンと、私が愛して止まない、特大ホールのクレープを何枚も重ねて作ったイチゴのミルフィーユが既にセッティングされてるしっっっ!!


その隣のティラミスにはココアパウダーで何故だかハートが浮き出ていた



ちょっーーーー

私はゾゾゾゾゾと不穏な予感がした


背中のゾクゾクが止まらない


「ぇ?まっっ、やー〜〜〜〜ねーーー

そんなのカレンちゃんに『初カレ』出来たお祝いに決まってるでしょ」



!!


ビックリ仰天、ピキンと固まった私を余所にパパもママもウッキウキ



「「では乾杯〜〜〜〜……!!」」



「遠夜君に!」

「素敵なカレンの未来の旦那様に!」


「では改めて〜」

 

「「カンパーイ〜♡♡」」


っっーーーー

何なのこの人達っっっっっっっっ〜〜〜〜!!



キャッキャうふふ、私を溺愛する恥知らず〜〜〜!


ぅうん、いい年して恥ずかしすぎるアモーレアモーレアモーレがモットーのお互い現在も熱烈にちゅっちゅ愛している強烈な両親は、佐々木さんがシュポンと用意してくれた高級シャンパン(しかもロゼだ!)をバンバン飲んだ


その上 秘蔵の赤ワインをタップリ開け、美味しい料理をたらふく平らげ、ごっきげんでミルフィーユケーキも残さず戴きーーー


「ウフフ♡、矢っ張りイタリア料理にはティラミスが無けりゃ〜ね!」


「う〜〜ん、君の手作りティラミスはサイコーだよ♡」


「や〜〜〜ん貴方♡」

 

もぅ子どもなんて視野の外、薔薇色のアモーレの世界に旅立ってるしっっ


だけど、そんな現世を情熱的に生きるズッコケそーな馬鹿馬鹿しい彼等を見ていると何だか沸々と元気が出て来た

 

うん、1人で暗くなっているのが空しくなるって言うのかバカらしいっていうのかさ


生きるってこう言う事なのかもなーーって馬鹿馬鹿しく呆れながらも思えてくる


結局私も少量ずつ一通り堪能した

振る舞われた”シャンパン”は未だ〜当然ノンアルコールだったけど


それでも、遠夜と「チンッ♪」って可愛く飲みたいなって思った

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。